覇は未だに唱えられず
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の盾符の背後に何時の間にか発生した水浸しのワカメを持った馬鹿がいたからである。
「へ、変態だーーーー!!」
全員で何時の間にか生えた副長を見て思わず合わせてしまうこの一体感にミトツダイラは冷静な自分が何ですの、これと思わず呟くがあんまり意味がない。
というか、どうしてこの副長はわざわざ女王の盾符の背後に立って、しかもこちらに指を突きつけるポーズ付きで出現するのだろう。
脳の病気か。じゃあ、仕方がない。
「おいおい、何だテメェら……俺様の華麗な登場を変態扱いってぇのは……脳の病気か。じゃあ、仕方がねえ……」
「ふ、副長! 冷静に言わせてもらいますが、頭、イカれてますわよ!?」
「率直過ぎるのもどうかと思うけどね?」
ハイディに言われるともう駄目かもしれない。
ともあれ、この狂い始めている空気を何とかしないと武蔵の威厳やら何やらがやばい。
全裸が総長である時点で既にやばいですわ、と理性が叫んでいるが気にしてはいけない。気にしてたらストレスがマッハで溜まる。
「ふ、副長? ど、どうしてそんなに濡れているんですの? 風邪ひきますわよ?」
とりあえず、無難にそのままだと風邪をひくのでとっとと離れてという言葉を丁寧にしたので出来ればこれに乗ってくれれば物凄い有難い。というかお願いしたい。
すると、彼は何を思ったのか。顎に手指をかけてふんふんと頷くと
「───聞きたいか!?」
ポーズを決めて笑顔を浮かべたので諦めが八割を支配した。
ぐっ、と思わず膝を着きかねん程の敗北感に身を浸しそうになったが、ここで負けたらプライド的な何かが砕ける。
だから、勇気を胸に秘めて頑張って微笑を作り、拳を握る。
「え、ええ! 出来れば簡潔に!」
「OKぇ……簡潔に言えば───智の愛で水も滴るいい男になったんだよ!」
横にいきなり表示枠が浮かんだ。
『こらーーー!! シュウ君はいきなりない事を大声で叫んでいるんですかーー! あ、ちょっと待って下さいハイディ! まだ上訴が聞き届けられて───』
笑顔で浮かび上がった表示枠を手刀で割っているこの商人相手にどんな感情を抱けばいいのか、と思うがこの固まった微笑を誰か何とかして欲しい。
そう思っていたら、脈絡もなく全裸が自分達の隣に出て彼と話し合う。
あっ、と思う暇もない。
「おいおい親友! 馬鹿な俺でも浅間に何をされたか想像できるから言うけど、実はオメェ、サドを装ったマゾじゃね!?」
「馬っ鹿野郎! トーリ……テメェは何も解っちゃいねえな……それでエロゲソムリエを自称すんのか!? ああ!」
「へっ。巨乳と巫女にしか拘らねえシュウに言われる気もねえぜ!? 悔しかったら信仰増やしてみやがれ!」
「俺は一筋なん
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