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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-33人間と魔物と
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連れ、少女とアリーナは馬車に戻る。
「他にも、お仲間が居られるのですか?」
「うん。私たちの仲間が、あと三人と。ライアンさんの、仲間の。ホイミンが、待ってるの」
「ホイミンが!?……そうですか、ユウ殿たちが、保護していてくださったのですね。良かった……!ありがとうございます……!」
「その、ホイミンだが。……ライアン殿、驚くなよ」
「どこか、酷い怪我でも!?」
「いや、それは無いし、あったとしたらもう治している」
「……はて。では、記憶でも?」
「それも無い。当人の様子を見るに、恐らく、悪いことでは無いんだろう。見ればわかる」
「そうですか。よく解りませんが、分かりました」
話しながら馬車に近付くと、馬車の中から、騒ぐ声がする。
「ホイミンちゃん!ダメよ!危ないわ!」
「ご、ごめんなさい、トルネコおばちゃん!でも、はなして!」
「ホイミンさん、どうされたのですか?もうすぐ、ライアンさんに会えるのですよ?」
「会えないの!会っちゃ、ダメなの!」
「一体、どうしたと言うのじゃ、ホイミンちゃん」
「ブライおばあちゃん、ごめんなさい!聞かないで!」
戸惑い、立ち止まる少女とライアン、走り出すアリーナ。
「あ。アリーナ?」
「どうされました?」
答えず、馬車を覗き込み、ホイミンに呼び掛けるアリーナ。
「ホイミン。大丈夫だ」
「アリーナ様!ご無事だったのですね!」
「王子!……どういう、ことですかな?」
「あら、あら?」
突然現れたアリーナに気を取られ、拘束の緩んだトルネコの手から、ホイミンが逃れて馬車から出ようとするのを、アリーナが捕まえる。
「アリーナさん、お願い!はなして!」
「大丈夫だ、ホイミン」
「ダメなの、みんなには、わかんない!」
「俺は、わかった。だから、大丈夫だ」
暴れていたホイミンの、動きが止まる。
「……アリーナ、さん?」
「俺でもわかったんだ。ライアン殿なら、必ず、わかる」
「……なんで」
「エンドールで、見た」
目を見開き、アリーナを凝視して固まるホイミン。
少女とライアンが、歩いて来る。
「……ホイミン?」
ライアンの呼び掛けに、びくりと震えるホイミン。
「……そうか。人間に、なれたのだな」
弾かれたように、ライアンを見るホイミン。
微笑むライアン。
「良かったな、ホイミン。……無事で居てくれて、本当に、良かった」
ホイミンの瞳が、潤む。
「……どうして、わかるの?」
「その気配も、声も、話し方も。どれを取っても、ホイミンだ。判らない訳が無い」
「……わかんないと、思ったの。わかんなかったら、すごく、いやだと思ったの」
「判るよ。姿がどう変わっても、
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