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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-33人間と魔物と
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一旦距離を取るアリーナ。
マーニャがルカニを唱え、キングレオの守備力を下げる。
「早えよ!ちっとは待て!」
「悪い。だが待つのも違うだろう」
「そうだけどよ!」
「じゃれ合ってる場合じゃないよ、ふたりとも!」
ミネアも含め三人が声を掛け合う間に、今度は少女が、ドラゴンキラーで斬りかかる。
迎え撃つキングレオの攻撃はドラゴンシールドで
往
(
い
)
なし、ルカニで弱体化した身体に、深く斬り付ける。
続けて攻撃を受けたキングレオは怒り狂い、腕を引いて大きく息を吸い込む。
(なにか、してくる?なにを?……息!)
村で学んだ記憶を辿り、瞬時に正解を導く少女。
「みんな!下がって!」
仲間に呼び掛け、自身は少し下がって仲間の前に立ち、ドラゴンシールドを構える。
少女が態勢を整えた瞬間、キングレオが大きく口を開き、凍える吹雪を吐き出す。
少女は仲間を庇い、盾で受け止める。
「くっ……」
ドラゴンシールドの効果で軽減はされているものの、吹雪から受ける少なくないダメージを、歯を食い縛って耐える少女。
吹雪が止まった瞬間、アリーナが背後から飛び出し、再び攻撃を加える。
マーニャもルカニの詠唱を始めており、今度はアリーナの攻撃前に、重ねがけに成功する。
二回のルカニで更に弱ったキングレオの身体に、アリーナの強烈な一撃が入る。
苦悶の声を上げるキングレオは、闇雲に腕を振り回すが、狙いも定まらず、速度も劣る攻撃は、アリーナには当たらない。
アリーナがキングレオを引き付けているうちに、ミネアが少女を回復し、少女が前衛に復帰する。
アリーナと少女に代わる代わる攻撃を加えられ、反撃はアリーナには当たらず、少女には往なされ、苛立つキングレオ。
再び息を吸い込み、吐き出そうとした瞬間、マーニャが叫ぶ。
「アリーナ、嬢ちゃん!下がれ!」
前衛のふたりが下がり、キングレオが吐き出す吹雪にぶつけるように、マーニャがベギラゴンを唱える。
マーニャの手元から放たれた激しい火炎が吹雪を相殺し、押し返し、火炎がキングレオにまで到達する。
火炎の後を追うように、ミネアがバギマを唱え、炎と真空の刃がキングレオを襲う。
キングレオが悲鳴を上げ、叫ぶ。
「何故だ、何故だ!?進化した身体を手に入れた、この私が!何故、ただの人間などに、いいようにやられる!?」
攻撃の手を休めず、アリーナが答える。
「鍛練が足りないな。力だけあっても、使いこなせないなら意味が無い」
「オレらはそれに負けたわけだがな」
「
地力
(
じりき
)
の差が大き過ぎただけだろう」
マーニャの軽口にも、やはり攻撃の合間に答えるアリーナ。
「くそっ、くそっ!舐めるなあああッ
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