暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
31話:本局見学会でございま〜す
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「因に、その教えがいとは、あいつの成長率か教える量のどっちの意味合いで?」
「ん〜…まぁそれだったら両方かな?」
「こんなこというのはなんだけど、クロノはそんなに才能ある子じゃなかったからね」
「え、そうなんですか?」

フェイトがそう言うと、ロッテが腕を組んで頷いた。

「ま〜ねぇ。魔力量は両親譲りでそこそこある方だったんだけど…魔力の遠隔操作は苦手やら、出力制御はてんっでできないわ、フィジカルは弱々だわ」
「全然想像できない…」
「同じく…」

あそこまで行くのに、どれだけ苦労したのだろうか。そんな奴が今では執務官とはな。

「まぁあの子は頑固者だったからね〜。覚えは悪かったけど、一度覚えた事は絶対に忘れないし…」
「バカみたいに一途だからさ、一つのこと延々と繰り返しても、文句一つ言わずに付いてきた」
「それは…なんとなく想像できます」
「うん…」

努力の賜物……努力し続けることも、才能だよな。

「滅多に、笑わない子だったけどね。それがちょっと寂しかったっけ…」
「士官学校でエイミィと出会って、仲良くなってからかなぁ、よく笑うようになったのは…」
「うん、あの子のおかげは大きいね。今じゃ割と有名だもんね。ハラオウン執務官とリニエッタ執務官補佐の名コンビわ」
「へ〜」
「なんとなくわかります」

あの二人は端から見ても仲がいいのがわかる。この先はどうなるだろうか。

「あっ、そう言えばフェイト」
「はい?」
「フェイトはやっぱりあれ?正式に局入りするの?」
「えっと…まだその辺りはちゃんと決めてなくて…」
「九歳で使い魔持ちのAAAクラス魔導師っていったら、局でも民間でも、どこでも選び放題だから、急いで決めることもないけどね」

そう言えばそんなの取ったってビデオメールで聞いたな。そういうの取っておいた方が今後有利に働くのかね?

「う〜ん……色々と考えてます」
「なのはや士の方はどうだ?」
「えっと……私は、管理外世界の住人ですし、管理局の仕事も、実はよく把握してなくて…」
「私も、漠然としか…」
「漠然と?」
「どんな風に?」

リーゼ達に聞かれ、二人は思案顔になる。

「う〜んと…次元世界を纏めて管理する、警察と裁判所が一緒になったようなとこ…?」
「後は…各世界の文化管理とか、災害救助とか…」
「あ〜あ〜、そんだけわかっていたら上等上等」
「他に細かい仕事はたくさんあるけど、大筋はそこだから」
「因に士は?」
「俺も大体そんなとこ」

てか、それ以上に言いくるめる方法がないでしょ。

「なるほど…」
「フェイトは…父様やクロノみたいな執務官か、そうでなきゃ指揮官向けだね。精神的にも能力的にも、クロノとタイプ近いし」
「そうですか?」
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