暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
31話:本局見学会でございま〜す
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空中を飛び回りお互いのデバイスをぶつけ合ったりしていた。それで時々金属音も聞こえてくる。
「はぁ…すご〜い…皆さん、がんばってますね」
「こう言う実践形式の戦闘訓練は、週に三回か四回。基礎訓練だと、もっと多いかな」
まぁ何事に置いても基礎ってのは大事だからな。
「えっと…リーゼロッテさんとリーゼアリアさんは―――」
「あ〜、待った。長々と呼ぶの面倒いから、“リーゼ”の部分は省略OK。『ロッテ』と『アリア』でいいよ」
「で、二人纏めて呼ぶ時は『リーゼ』。皆そう呼ぶから」
提督の使い魔だけあって、有名なのか?フルネームで呼ぶのは、本人達も言うように面倒なんだろう。
「じゃあ、リーゼさん達は、武装局員の教育担当だとか…」
「うん、そうだよ」
「戦技教導隊のアシストが、最近は一番多い仕事かな?」
「戦技…教導隊?」
二人の会話の中で、聞き慣れない言葉が出てきて、なのはが気になってかそれを復唱する。
「武装局員に、特別な戦闘技術を教えて、導くチームね」
「武装局員になるのも、結構狭き門なんだけど、その中でもさらに上のスキルを教える立場だから…まぁ、トップエリートだね〜」
「まさにエースの中のエース、“エース・オブ・エース”の集団」
なのははそれを聞いて声を漏らす。
言うなれば、俺達の世界における高校、大学の教員と言ったところか。小・中と学んだ物を、さらに応用して深めていく、そんな感じか。
「本局に本隊があって、支局が四つ。合計五つの教導隊があるけど、全部合わせても百人ぐらいなんじゃないかな…?」
「結構数少ないんだな」
「まぁねぇ…私達みたいな非常勤のアシスタントも合わせたら、もっとだいぶ多いと思うけどね〜」
「武装局員の数に比べて、腕のいい教導官が少なすぎなんだよね〜。だ〜から武装局のガキ共は、いまいち強くなんないんだ…」
まぁ組織の中だ。実力があれば他の部署とかにも行くことがあるだろうし、元々腕のいい人材が少ないのかもしれない。色々あって大変だ。
「ん?休憩かな?折角見に来たのに…」
「ま〜、この三人だとあれでしょ、見るよりやりたいだろうから、丁度いいよ。な〜?」
「「「あははは…」」」
そう言う…ロッテ?の言葉に苦笑いを見せる俺達三人。
そのままリーゼ達は中へ入っていく。
「え〜っと、クロノ君の時も、武装局員のメニューでトレーニングしたんですか?」
「ノンノン。クロ助の時は、あたしとアリアがミッチリくっついて、それぞれの科目で個人授業」
「あの子が五歳の時から教えてたけど…あれは中々教えがいのある生徒だった…」
なのはの質問にロッテが指を振り、アリアは腕を組んで頷きながらそう言った。ミッチリ……あいつ、色々苦労しただろうな…主に二人関係で。
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