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ローエングリン
6部分:第一幕その六
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こう言うのだった。
「騎士は臆病を嫌う。それ位なら」
「どうされるというのだ?」
「闘う」
 これが彼の決意であった。
「何があろうとも。闘おう」
「だからそれは」
「止めておくべきだ」
「それなら死を選ぶ」
 彼はこうまで言った。
「正義は私にある。だからこそ」
「では陛下」
 騎士もまたテルラムントの言葉を受ける形で王に申し出て来た。

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