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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第119話】
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み締めそうな感じだ――。

しかも何気に『二十歳』発言までスルーされてるし……。


まあそれはとりあえず置いておき、ふと視線を若女将さんに向けると目が合い――。


「あら、此方の御二人が噂の……?」

「ええ、まあ。今年は二人男子がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって申し訳ありません」


そう深々と頭を下げる織斑先生――親父が入ってないが…この辺りもまた調整入ったのだろうか?


「いえいえ、そんな。それに、いい男の子達じゃありませんか。二人ともしっかりしてそうな感じを受けますよ」


本心かお世辞か、これに関してはわからないが挨拶をするために荷物を一旦地面に置こうとすると――。


「二人とも感じがするだけですよ。挨拶をしろ馬鹿者共」


今まさに挨拶をしようと頭を下げ始めた所をぐいっと物凄い力で頭を押さえられた――一夏共々。


「お、織斑一夏です。よろしくお願いします」

「自分は有坂緋琉人です。三日間の間ですが、出来るだけ迷惑をかけないように致しますのでよろしくお願い致します」


「うふふ、御二人共ご丁寧にどうも。清洲景子です」


そう俺達に言い、先程と同じように丁寧な御辞儀をする。

若女将――または女将だから作法は小さい頃から学んでいるのだろう、気品溢れてその一つ一つの動作に美しさを感じた。


「不出来の弟でご迷惑をおかけします」


そう言って再度一夏の頭を下げさせる織斑先生、それを見ながら荷物を肩にかけ直す。


「あらあら。織斑先生ったら、弟さんには随分厳しいのですね」

「いつも手を焼かされていますので、それに今年はもう一人手を焼かせる生徒もいますので」



言うや、ちらりと俺の方へと向く織斑先生に対して、俺自身申し訳なく頬を指でかくしか出来なかった。

――アリーナ使用時間ギリギリまで使ってるもんな、俺……アリーナを私物化しないようにって他の教師から怒られてるし。

……でも、それぐらいしないと皆に追い付けないし、クラス代表としてもダメすぎる……。

実際、クラス代表戦をもう一度行った上で全員が打鉄又はラファール・リヴァイヴ限定されると俺が最下位になるのは目に見えてる。

――正直、一夏が最初にIS乗った時に自由に空を飛べるのを見た時は正直悔しかった……才能の差ってやつをまざまざと見せ付けられた気持ちだった。

――勿論、自分に言い聞かせた――彼は彼、俺は俺だと。

……前にセシリアが俺の操縦技術は上達した――そうは言ってくれたのだが、何て言うか…俺は【村雲・弐式】の性能に助けられてるだけだとしか思えない。

性能で助けられるんじゃなく、自分の力で――。


そう思い、首のチョーカ
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