魔法先生ネギま!
0354話
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葉に小さく首を振り、口を開く。
『闇き夜の型』
そう呟いた途端、俺の両腕に紋章の様な物が浮き上がり、肌が浅黒く変化する。
『高音選手が人形っぽいものを出したかと思ったら、次はアクセル選手が黒くなったぁ! そしてその両腕には何やら怪しい紋章が浮かび上がっているぞ!』
「愛」
朝倉の声を聞き流しながら、小さな呟きで精神コマンドの愛を発動させる。同時に、操影術を使って影を右手へと巻き付ける。これは高音が使っていた操影術の使い方だが真似をさせて貰おうか。
「……行くぞ」
「っ! いいでしょう。堂々と迎え撃たせて貰います!」
正面から向かい合った俺とグッドマン。返事を聞いた瞬間には瞬動を使ってグッドマンの正面へ。そこには今までと同じように使い魔のマントがこちらの攻撃を受け止めるように展開していた。
俺の考えたこの自動防御を突破する方法は至極簡単。単純に力で押し破る!
「はぁっ!」
闇き夜の型により出力50%アップした状態での瞬動と、加速の効果によって上がった速度。集中の効果により拳を打ち込むべき場所に狙いを定め、熱血と必中、闇き夜で増した攻撃力の全てを込めて使い魔が展開したマントへと拳を打ち込む!
ドゴッという聞き苦しい音が周囲へと響き渡り……そのままグッドマンは床へと倒れ込んでいく。
俺の一撃が使い魔のマントを破壊し、同時に使い魔本体までをも破壊し、グッドマンの腹へと埋まったのだ。
『これは……高音選手、気絶です! 勝者、アクセル・アルマー選手!』
朝倉の言葉を聞きながら、グッドマンの方へ歩み寄る。
「……ん、私は……あぁ、負けたのですね。アクセル君、私の完敗です」
その言葉を聞きながら、懐に手を入れた振りをして空間倉庫からバスタオルを取り出してグッドマンへと掛ける。
「……え? あ、キャアアアアアアッ!?」
自分の姿にようやく気が付いたのだろう。バスタオルで全身を隠すようにして覆い隠す。そう、何とグッドマンは気絶したその瞬間に何故か全裸になっていたのだ。
「せ、責任取ってくださーーーーーいっ!」
そんな声を聞きながら、試合会場の応援席から向けられる鋭い4つの視線にただ耐える俺だった。
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