魔法先生ネギま!
0354話
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俺の挑発に乗ったのか、あるいはただ単純に睨み合っているだけの状況に嫌気がさしたのか。ともかくそう宣言したグッドマンは被っていたローブをバサァッと脱ぎ捨てる。
『おおっとぉっ、何か凄いのが出たぁっ!』
思わず朝倉がそう叫ぶのを聞きながら、グッドマンを観察する。
ゴスロリっぽい衣装に身を包んだグッドマン。それはいいのだが、何とその後ろに巨大な使い魔がそびえ立っていたのだ。
「行きますよ!」
グッドマンがそう言った途端、使い魔から伸びていた影の触手とでも呼ぶべきものが俺の方へと襲い掛かってきた。
「ちぃっ!」
瞬動を使って一端退避。すると次の瞬間にはつい数瞬前まで俺がいた場所を影の触手が叩き付けていた。
くそっ、やりにくいな。もしかして俺のスライムと戦った相手もこんな気持ちだったのか?
「けど、その手の攻撃は懐に入れば!」
自分でスライムを使ってるだけに、弱点も大体予想が付く。再び襲ってきた触手の攻撃を回避しつつもさらに前へと進み出る。以前戦った時と、今のこの戦闘スタイル。基本的に前線は使い魔に任せて自分は後衛からそれを援護するというのがグッドマンの戦法なのだろう。つまりは……
「ここだ! 『戦いの歌!』」
無詠唱で戦いの歌を発動し、上空から覆い被さるように襲い掛かってきた触手を斜め前へと移動して回避。右から襲ってきた触手を右手の力で強引に払いのけ、ガードの空いたグッドマンの鳩尾を狙って左拳を叩き込む!
だが、俺の突き出された拳はグッドマンの後ろにいる使い魔のマントのような物がやんわりと受け止めていた。
「……何?」
「残念ですがこの最強モードに生半可な物理攻撃は効きません。そして!」
微妙に嫌な予感がした為に大きく1歩後退する。だが、グッドマンはそれに構わずに振り上げた拳を構えて……何故だ? いや、違う。後ろの使い魔か!
「はぁっ!」
振り下ろされたグッドマンの拳。当然それはこちらには届かないが、その後ろの巨大な使い魔は別だ。さらに1歩、2歩、3歩と素早く後退してようやく使い魔の攻撃範囲外へと退避する。
同時に振り下ろされた使い魔の拳は、床へと叩き付けられていた。
「よく分かりましたね」
「そんな見え見えの行動ならな」
しかし、どうするか。一番簡単なのは精神コマンドの直撃を使う事だ。そうすればあの程度の防御なんかは濡れた紙の如くあっさりと突破出来るだろう。だが、恐らくアルビレオも今の俺の戦いを見学している筈だからここで手の内を見せるのは余り嬉しく無い。となると……
それまで使用していた『戦いの歌』を解除して再度グッドマンと向き合う。
「……どうしたんですか? もしかして降参でも?」
「外れだ」
グッドマンの言
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