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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十七話:川の流れを眺めながら
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くて、ママンも一緒に。もしかしたら孫も一緒に、そう出来るようにしてみせるという、決意込みで!
 うん、それ、いいね!
 私は偽物でも、孫ならきっと、本物だから!
 結婚も、前向きに考えてみよう!
 ヘンリー以外で!!

 と、前向きなのか後ろ向きなのか微妙な線の決意を固める私に優しく頷いて、パパンが言います。

「では、そろそろ行くか」
「あ、まってください!」

 パパンに肩から下ろしてもらい、モモを抱き上げながら言う私。

「モモにも、みせてあげたいです!」

 賢い子だし、妖精の村の景色も楽しんでたからね!
 これも、見たいと思うんだよね!
 しかしステータス的にはいけるかと思ったんだが、体格的に、ちょっと厳しいかもしれない。

 と、モモになんとか堤防の向こうの景色を見せようと四苦八苦してた私の手から、パパンがひょいとモモを引き取って持ち上げ、堤防の上に座らせて、そのまま落ちないように手で支えてくれます。

「そうだな、お前もいたんだな。気付かなくて、悪かった」
「ニャー!」
「ありがとうございます!よかったですね、モモ!」
「ミャー!」

 嬉しそうに、景色を眺めるモモ。
 この子も頑張ってくれたのに、仲間外れとか可哀想だからね!家族なんだし!
 良かった、良かった!

 と、満足する私とモモから、近くにいたじいさんに視線を移すパパン。

「もし……。どうかされたか、ご老人?」
「ほっといてくだされ。わしは川の流れを見ながら、この国の行く末を、案じているだけじゃて……」

 渋面で、尤もらしく呟くじいさん。
 なんていうか、雰囲気を楽しんでる感じですね!こんなシチュエーションで、こんなこと言っちゃうわし、カコイイ!みたいな!
 楽しそうで、結構なことですね!
 良かったね、パパンみたいなカッコいい旅人に話しかけてもらえて!

 そんなことを思ったかどうかわからないけど、特に突っ込むことも無く、話を終わらせるパパン。

「ふむ……。あまり風に当たると、身体に毒ですぞ。では、御免!」

 モモを堤防から下ろし、私に目で合図して、立ち去るパパン。
 自分の世界に入り込んでる感じで(でもたぶん聞こえてる)答えないじいさん。
 やるんですか、パパン。あれを、やるんですか?
 と、期待してパパンについていく私。

 果たして私の期待通りに、地下道に下りて。
 サンタローズ側に戻る地下道に、下りて!
 そのまま戻って行く、パパン。

 うむ!
 ありがとうございます!

 出来る男が見せる、隙!
 完璧な人間なんていないって、親近感を感じさせるみたいな?
 女であれば、ちょっと萌えちゃうみたいな?
 こういうのも、いいよね!
 ご馳走さまです!
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