第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第57話:愚か者の末路ッス!
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(サントハイム城)
クリフトSIDE
影が主の背丈を上回る黄昏時……
私達は母国であるサントハイムに戻ってきた。
今朝キングレオで不吉な話を聞いた為、リュカさんのルーラを用い急いで帰って来たのだ!
堅牢な城門を潜り城内へと侵入する……
中は薄暗く禍々しい雰囲気を漂わせた、モンスターの巣窟になっていた……
「わ、私達のサントハイムが……」
目の前の現状を見て嘆くアリーナ様……
私も込み上げる怒りに憤りを感じてた時、突如リュカさんが私の背中を押しアリーナ様へと接近させた!?
何だか状況が掴めないまま、私の胸がアリーナ様の右肩にぶつかった時……
「アリーナ様……悲しまないで下さい。私と一緒にサントハイムを占拠する敵を倒し、平和な城に戻しましょう!」
リュカさんの言いたい事に咄嗟に気付いた私は、アリーナ様の肩を抱き寄せ慰める事が出来た。
「ゴホン!」
ブライ様の咳払いで少しだけ離れ平静を装ったが、アリーナ様にも私の気持ちが伝わったらしく、顔を赤めて頷いてくれた。
リュカさんありがとうございます!
私の後ろではブライ様とリュカさんが、小声で会話をしております……
「キサマ……状況を解っているのか!?」
「状況……? 美少女を口説くチャンスって事かい?(笑)」
リュカさん……“どんな時でもチャンスを見逃すな!”って事ですね!
勉強になります……こんなリュカさんの教えを請うてきたから、ウルフさんは格好いいのですね!?
私も彼の様になれますかね? 尤もアリーナ様一筋で良いのですけど……
クリフトSIDE END
(サントハイム城)
マーニャSIDE
ここに憎きバルザックが居る……
以前は人が生活してただろう城内を、モンスターの攻撃を駆逐しながら歩む私達。
なんとか二階へ上がり大広間に辿り着くと……
「ほぅ……エドガンの娘共は、まだ生きていたのか」
玉座の間には巨大な化け物が居り、私とミネアを見て笑いながら嘯く。
私達の事を知っている!? まさかコレが……
「おい、ここに『バカザンス』って奴居る? 僕達其奴を探してんだよね……君知らない?」
「バ、バカザンス……!? な、何だキサマ……デスピサロ様ではないのか?」
「リュカさん『バルザック』です……『バカザンス』ではなく『バルザック』ですから! まぁ内容は同じですけど、名前を間違えちゃ可哀想ですよ。なんせ実際『バカザンス』ですからね(笑)」
緊張気分を一気に吹き飛ばすリュカの声……
しかも、その内容に絶句するバルザックと思われる巨体。
追い打ちでウルフの丁寧な訂正ツッコミ……
最高だ!
「意味が伝われば良いんじゃね?」
「ふざける人間風情がぁ! 我が名はバルザック……究極の生命体にして神
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