第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第57話:愚か者の末路ッス!
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をも超える存在!」
やはり奴がバルザック……
「究極ぅ〜……? どの辺が究極なんだよ……凄ー不細工だし、頭も悪そう。それに神を超えたって言うけど、神って馬鹿だからね! アレを超えても凄くは無いんだよ」
リュカの凄いところは、他人を馬鹿にする時のムカツク口調だ!
この口調で馬鹿にされて冷静でいられる奴は居ないと思う。
「だ、黙れ人間! 俺は魔族の王であるデスピサロ様……いや、デスピサロすら凌駕する強さを手に入れたんだ! あの愚か者は俺に実験をさせる為、わざわざサントハイムの人間共を異空間に生け捕りにしたらしいが、本当は既に進化の秘法は完成してたのだ! 俺が世界一の強さを手に入れる為、キングレオの馬鹿にも秘密にしてた、最高の切り札なのだ!」
「……じゃぁ何で今なお、お前はこの城に居座ってるんだよ!? 本当はデスピサロってのが怖くて、ここでお山の大将を決めてたんだろ!? プププッ、だっせー!」
「キ、キサマー!」
リュカの侮辱に怒りを露わにするバルザック。手に持つ棍棒を床に叩き付け、強烈な怒号を浴びせてくる。
リュカの5倍はあるだろう今のバルザックの姿……
そんな奴が手に持つ棍棒は、リュカの身体と同じくらいの大きさだ。
そんなバルザックが眼前に立ち塞がり、私達を威圧してくる……正確にはリュカを威圧してるのだが……途轍もない恐怖が身体を硬直させる。
以前の奴からは感じる事のない恐怖感だ!
「うわぁ……間近で見ると不細工感がハンパない! わざわざ不細工になりたがる神経が解らないよ……」
「リュカさん、多分ですけど……コイツは見た目より強さを重視して、こんな変な姿になったんだと思いますよ」
ウルフの言う通りだ……リュカも解ってて言ってるのだろうけど、わざわざ指摘されると間抜け加減が際立つわ。
「でもウルフ、強さを欲してこの姿になったワリには……そんな強そうには見えないけども……どうなの?」
「そんな事感じるのはリュカさんだけですよ……ですから、ちょろっとブッ飛ばしちゃって下さいよ」
どういうことだ……リュカにはバルザックが強く見えないのか?
「愚かな人間共めぇ〜……俺様の強さが解らないらしいな!」
「あはは、僕らが『愚かな人間』なら、お前は『もっと愚かな化け物』だろ! 不細工だし(笑)」
口喧嘩では圧勝だ……リュカに勝とうとするのはムリそうだ。
「いい加減にしろー!!」
だが奴にもそれが解ったのだろう……
突如巨大な棍棒を振り上げ、リュカ目掛けて叩き付ける!
(ズン!)
一歩も避けなかったリュカ……
大惨事な状況を予想してしまったのだが、現実は違っていた。
「な、何だと!?」
自身の身体程もある棍棒を、
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