番外編5 マヤ編 叶わない誓い
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マ「えっ?」
私の・・・願い?
ニ「マヤの今の願いは、火炎石の事?」
マ「!!やっぱり、知ってたんだ・・・」
ノ「うん。僕たち、その願いで火炎石を取り除いてあげるよ。」
マ「本当!?」
ニ&ノ「ほんと。」
信じられない・・・!火炎石を取る事が出来るなんて・・・!
マ「あ、でも、2人はいいの?たった1つの願いを私の為に使っちゃうなんて・・・」
ニ「私たちはマヤに助けられた。」
ノ「だから今度は、僕たちがマヤを助ける。」
私は、なんて素晴らしい仲間を持っているんだろう・・・!あ、また涙が・・・
ニ「泣くのは火炎石を取り出してからにしようよ。」
ノ「涙を流すなんて、マヤらしくないよ。」
マ「う、うん、そうだね・・・!」
私は手で涙を拭う。
ニ「それじゃあ、準備はいい?」
マ「いつでもOK!!」
私が頷くと、ニーナとノーナは同時に目を閉じた。
ニ「願い、我等の恩人、マヤ・ララルドの体内に眠る火炎石を取り出す・・・」
ノ「その願いを叶えるため、我等の命を捧げる・・・」
マ「え・・・?」
命を・・・捧げる・・・?
ニ&ノ「願望魂ッ!!(ウィッシュソウル)」
その瞬間、私の体が白く光輝き、何かが私の体内に突っ込んでいったような痛みが走った。
マ「ッ!!」
その痛みは、だんだん体の外に引っ張られていく。そして、痛みが消えた瞬間、私は前に倒れた。ゆっくり起き上がると、私の目の前には、炎のように赤い卵くらいの大きさの石が転がっていた。この石が、火炎石・・・私は火炎石をそっと拾い上げる。
マ「本当に、取り出せたんだ・・・!ニーナ、ノーナ、ありが・・・!!」
お礼を言おうとして私は2人を見て驚いて言葉を失った。2人の体が所々透けている・・・
マ「ニーナ!?ノーナ!?」
ノ『その願いを叶えるため、我等の命を捧げる・・・』
マ「!!!」
私はさっきノーナが言ってた言葉を思い出す。まさか・・・!!
マ「私の願いを叶えるために・・・2人の命を捧げたって事・・・!?」
ニ「そうだよ。」
ニーナが笑顔で答える。
マ「そ、そんな・・・2人は、それを分かっていて、私の願いを叶えようとしたのっ!?」
ノ「そうだよ。」
ニ「最初に私たちが死ぬって教えたら、マヤは絶対に願いをしないと思ったから黙ってたんだ。」
な、何で・・・何で、私の為に・・・命まで捧げるの・・・?私の頬に涙が伝う。これで何回目だろう・・・?今日流した涙の数は・・・
ニ「もう時間だ・・・」
ニーナとノーナが足から消えていく。
マ「嫌だっ!!ニーナ!ノーナ!行かないで・・・!!」
私は
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