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ローエングリン
22部分:第三幕その七
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てその顔をさらに沈痛なものにさせてから言うのだった。
「もうこれで。このブラバントから」
「もう貴方は」
「ここからいなくなってしまう」
 ドイツの者達はそれを心から悲しまざるを得なかった。
「何という悲しみか」
「できればどうか」
「エルザ、一年だったのだ」
 彼はまたエルザに顔を戻して告げた。
「一年でそなたは彼が戻って来たのだ」
「彼!?」
「そう、彼だ」
 エルザの言葉に応えて述べた。

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