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ローエングリン
21部分:第三幕その六
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に答えましょう」
 場をさらなる緊張が包み込む。
「わたしは聖杯によりこのブラバント、皆様の御前に遣わされた者、モンサルヴァートの主パルジファルの息子にして」
「!?間違いない」
「この方は」
「聖杯を守護する騎士の一人、ローエングリンです」
 遂に名乗ったのだった。それが彼の名であった。白鳥の騎士ローエングリン、彼の名であった。

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