一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
4人の異端者達―Heretics ―
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最後に優はここまでどちらかと言えばドきつい色を目にしていたので若干新鮮だった。例に漏れず革防具だが、そのコンセプトは白。元々の顔立ちもあってどこかの貴公子のようだ。
「生身で戦うよりかはましだろう。君達の身体能力及び特殊な技はSAO最終データに基づいて上書きされた。ダメージはHP減少に還元され、ゼロになれば死亡。なお、部位欠損レベルのダメージは還元されず、修復も出来ないのですぐ止血するように。何か質問はあるかな?」
……簡単に解釈するとすれば、『ルール』はSAOとほぼ同じだが大ケガだけは出来ない、という事か。状況を丸のみして納得しているのは俺……と後、蓮ぐらいなものか。
残りの慎重派2人は予想を裏切らず、それぞれ質問した。
「そもそも、なぜあんたがこんなこと出来るんだ?」
と、燐。
「辺りをうろうろしている魔物以外の敵はいるのか?」
と、優。
この質問が出るのも無理もないだろう。あのゲームに囚われ、おそらく全員がその事後のALO事件にも関わるという異常事態を経験したとはいえ、コレは現実を逸脱し過ぎている。
燐と優が至った疑問に残りの2人、螢と蓮が至らなかった理由は至極単純。
『そうゆうものか』と、即座に納得してしまうほど異常事態に慣れすぎている、所謂『歳不相応』な経験を有している。
あるいは『難しいこと考えないで取り合えず殺っちゃえばいいよね』という野獣の理論を有しているからだ。
断じて2人が馬鹿な訳ではない。
ヒースクリフは優秀な生徒の質問に答えるように微妙に微笑みながら応じた。
「君達が目指す『刻の塔』は全部で3階層あり、1・2層にはその層を守護する魔物がいる。3層には君達が会うべき塔の主である魔女が住んでいるのだ。……彼女は気分屋でね。場合によっては力ずくで説得する必要があるかもしれないな」
ヒースクリフはそこで一旦言葉を切ると、少し考えた末に今度は笑みの質をあの何か意味深なものに変えた。
「リン君の質問は最上階の魔女が知っているだろう。機嫌が良かったら訊いてみるといい。………そろそろ限界のようだな」
ヒースクリフは突如笑みを引っ込めると、健闘を祈ると言って姿を消した。
「おい……!!」
優がそれを止めようとするが、その手は空を切る。沈黙がその場を支配した。
「………ん?」
突如としてツンとした刺激臭が鼻を突き、体を強ばらせる。辺りを五感と《索敵》スキルで見渡すが、これといった危険は潜んで居ない。
「どうした?」
「あ、いや……」
急に辺りを警戒し始めた俺に不信感を感じたのか、燐が誰何を飛ばしてくる。おかしな臭いを指摘しようと、適当な言葉を探すが、言葉が出てくる前に脳内でその臭いに対する警鐘が鳴った。
「全員
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