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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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ってみるよ」
動揺を悟られないように出来るだけ自然に、俊吾は言った。
「あ、そろそろお昼休み終わるね」
「そうだな……あいつら止めて戻るか」
今、箒、セシリア、鈴の三名は一夏独占マッチなる物をやっていて、よく分からない争いをしている。そんな様子を見ていると、俊吾はだれかさっさと告白すればいいのに……と思った。
面倒以外の何者でもないが、俊吾は三人の争いを止め、教室に戻った。
◇ ◆ ◇ ◆
そして、放課後。俊吾は少し急いで第7整備室に向かっていた。何故急いでいるかというと、シャルルに捕まっていた。何かと俺に付き纏い、教室から出るのが遅れた、という訳だ。
「はぁ……急いだせいで少し疲れたな」
疲れながらも、第7整備室についた俊吾。ドアを開けると、簪はパソコンを打鉄弐式に接続しプログラミングをしていた。遠目からでは何をしているのか分からないが、難しいことをやっているのだろう。
「悪い、簪さん。少し遅れた」
俊吾は謝罪の意味を込めそう言った。
「……別に大丈夫」
簪は俊吾が今そこにいるのを知ったようだった。俊吾はコンソールを取ってから、簪に近づいた。
「今は何してるんだ?」
「今は……武装のプログラミング……」
武装のプログラミング?何か自動制御の武器でもあるのか?
「差し支えなければ、なんの武器か教えてくれない?」
「……マルチロックオンシステム……高性能誘導ミサイル…………」
「それって……あの、打てば全自動で処理してくれるってミサイル…………?」
「そう……」
「うそ!マジで!!!うわ、すげ〜!!!ちょっとプログラム見せて!!!」
俊吾は異様に興奮していた。前人未到の完全全自動ミサイルが開発されているとは風の噂程度には聞いていた。その噂と思われていたものがある。しかもプログラムがだ。エンジニアを目指す俊吾にこれほど嬉しいことはない。
「あ〜、なる程、この部分が自動操縦の部分、ここがロックオンシステムの基盤か……いや、だけど、これは、ミサイル自体の性能を上げるプログラム……?」
周りが見えなくなるほど熱中した俊吾を簪はただ見ていた。そして、俊吾が我に返る。
「……あ、ごめん。いきなり興奮して…………」
「私も最初は……そんな感じだった……私もISが好きだから……」
……俺は少し簪さんを誤解していたかもしれない。ISを作るのは楯無さんに対抗するためだけだと思っていた。実際、それも理由になっているだろうが、簪さん自身もISが好きなのだ。だからこそ頑張れるんだ、この子は。
「そっか……じゃあ、俺は昨日の続きするな」
結局、昨日は仮のエネルギー回路だけだったからな。今日は回路だけでも完
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