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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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せるというものだった。
……何で俺を誘った、シャルルはともかく何故俺を。完全に空気じゃないか……。というか、購買部で買ったパンを持ってきてよかった。備えあればなんとやらだな。
セシリアが作ってきたのはサンドイッチだった。色取り取りの野菜を使っており、見栄えがかなり良い。イギリスではサンドイッチは結構ポピュラーらしい。
「お、うまそうだな。いただきます」
一夏はそう言って、サンドイッチに手を伸ばし、それを食べた。
「ど、どうですか?」
セシリアが心配そうな声でそう訪ねるが、一夏から返事はない。というか、顔色が面白いくらい変わる。そしてこの瞬間、俊吾は悟った。『セシリアは料理が下手』と。サンドイッチが料理と言えるのか甚だ疑問だが、サンドイッチで顔色が変わるほどの不味さは壊滅的と思われる。
ようやく一夏は口を開く。
「あ、ああ、凄く特徴的だと思う」
流石の一夏もストレートに言わなかったか……。よっぽどだな。
「まぁ、それは良かったですわ♪」
セシリアさん、今の一夏のセリフに褒めてる要素あった?俺は遠回しに不味いって言ってる気がしたんだが。
「ほら、俊吾も食べろよ。凄い特徴的だから食べてみる価値はあるからさ」
こいつ、俺を巻き添えにしやがった……!シャルルには食わせないのに、俺だけ巻き添えにしやがった……!だが、そうはいかん!
「いや、俺もうお腹一杯だからやめとくよ。一つ分も食べられないし」
「だったら、一口だけ食べてみろって」
あ、これ断れないパターンや。
「……じゃあ、ひとつだけ貰おうかな」
くそ、負けた……。
俊吾は一夏から貰った、セシリアのサンドイッチを食べる。
!!!?!?!???!?!?!?!?!?!?
口の中に衝撃が走った!!!辛い?苦い?甘ったるい?酸っぱい?生臭い?どの言葉を使っても今の口の中の状況を伝えられる気がしない。それほど『不味い!』。というか、やべ〜。汗止まらね〜。脂汗止まらねえ〜。口に入ったサンドイッチも出せね〜。今出したら吐ける自信がある。
俊吾は無理にサンドイッチを口に押し込み、何とか飲み込んだ。
……出来れば、何か口直しが欲しい。脂汗止まらないし。
そう思っていると声を掛けられた。
「……あんた大丈夫?」
鈴であった。俊吾を心配して話しかけてくれたようだ。
「……割と大丈夫じゃない。というか、何か口直しが欲しい」
「……じゃあ、これ食べなさいよ」
鈴は持っていたタッパを開いた。中には酢豚が入っていた。玉ねぎ、豚肉、ニンジン、ピーマンがバランス良く入っており、見栄えがかなり良い。俊吾は食べようとしたが、ある思いが一瞬頭をよぎる。
あれ、これセシリアと同じパター
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