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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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らどうする?」

「このまま同じ戦法でもジリ貧よね……」

「そうだね」

少しの間、二人で先方を考えていると俊吾が気づいたことが一つ。

「……あれ、銃声が止まってる」

そう、静かになっているのだ。さっきまでシールドに打ち込まれていた弾の音と銃声が聞こえなくなっていた。嫌な予感を胸に秘め、索敵をする。すると、上から影が降りてくる。

上を向くと、麻耶がバズーカを構えながらそこにいた。麻耶がバズーカを放つ。俊吾と鈴は完全に不意打ちだったので、回避ができなく、二人仲良くグラウンドに落ちていった。

◇   ◆   ◇   ◆

落下の途中で完全にバランスを崩した二人。俊吾はこのまま落ちたら痛いだろうな、と思っていた。が、そこで気づいた。このまま落ちたら、鈴の方が危なくないか?と。

そう思うと、何故か気になるのが俊吾。バランスを崩した中で鈴を見つけ、手元に引き寄せ抱き寄せる。

「ちょ……何して」

そのまま落ちていき、俊吾は何とか自分を下にし

―――ドカーーーーーーン!!!

落下した。麻耶が地面に激突した時と同様に土煙が上がる。そして、土煙が晴れてきたとき俊吾は

「っつ〜…………っと、鈴さん。大丈夫?」

と、自分の胸元に話しかけた。

「う、うん。大丈夫……」

鈴は状況を理解しているのかしていないのか、曖昧にそう言った。鈴は俊吾の腕にスッポリと埋まっている状態である。だが、その状況を理解すると物凄い速さで俊吾から離れた。

「な、何してんのよ!あんたは!!!」

「いや、あのまま落ちたら鈴さんが痛そうだなって思って……」

「ISは絶対防御あるから痛くないでしょうが!!!」

あ、そうでした。完全に忘れてた。

俊吾は一人、やっちまった感を出していると鈴が

「でも、まぁ……ありがと」

と言い残し、その場から離れていった。周りの人の証言によると、頬が染まっていたとかなんとか。俊吾は立ち上がり、周りを見渡すと視線が俊吾に集中していた。何事かと思うと、千冬が近づいてきた。

「……次に移行してもいいか?」

あ、もしかしなくてもあれですか。今の一部始終を見てたから変に気まずかったと。そりゃそうだよね。野郎が女子抱きしめて落ちてきたんだ。変態に思われても仕方ない。うん、仕方ない。

実際はその全く逆である。あの期待制御のできない場面で良く鈴を抱きしめ、なおかつ自分を下に出来たな、と満場一致で思っている。『お前、あの条件で良く鈴を助けたね。見直したよ!』みたいな感じである。俊吾の株が上がった瞬間である。

「では、専用機持ちの織斑、大海、オルコット、鳳、デュノア、ボーデビィッヒの六名に別れて実習を行う。では別れろ」

あ、それが今回のメイ
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