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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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「あ、あの織斑君?こういうことは、お互いを良く知ってから行うものであって……」
山田先生も満更じゃないらしい。恐るべし、イケメンエネルギー。そして、それの代償か。俺の隣と生徒が並んでる中から2名程、物凄く睨んでいます。こりゃあ、後で追い掛け回されるのが妥当だな。
そんないつまでも動かない二人に千冬は
「……山田くん?」
と一言で物凄い圧力をかけていた。山田先生じゃなくて山田くんって所が、なお怖い。
「は、はい、すみません!!!」
山田先生は物凄い勢いで一夏から離れた。必然的に一夏は地面に落ちた。
「では、これから山田先生と模擬戦を行ってもらう」
え、マジで?言っちゃ悪いけど、山田先生ドジでダメやん。
考えていることが分かったのか、千冬は
「大丈夫だ、今のお前たちなら負ける」
と言った。
それはないでしょ。だって、山田先生だもん。
「山田先生、お願いします」
「は、はい」
麻耶は上昇していった。俊吾と鈴もそれについていく。
◇ ◆ ◇ ◆
「ここら辺で問題無いでしょう」
グラウンドから大分高い場所に来てから、麻耶はそう言った。
「それでは始めましょう」
麻耶はそう言うとライフルをコール。
山田先生が使っている機体はラファール・リブァイブ。俊吾が好きな機体である。
黒天慟の元にもなったこの機体は使い手によって化物になる。相手が第三世代であろうと、だ。そのくらいのポテンシャルを持っている。ちなみに、黒天慟は第三世代機だ。
「いきます!」
麻耶はそう言うと、ライフルで射撃を始める。俊吾と鈴はその場から離れ、回避を始める。
「さて、鳳さん。どうする?」
俊吾は回避しながら鈴に話しかける。鈴も同じように回避しながら答える。
「どうするってどういう意味?」
「いや、このまま逃げてるのもいいけど、戦法はどうするのって意味」
「そうねえ……」
鈴は回避しながら考えているが、俊吾は回避に余裕がなくなってきていた。麻耶の射撃は回避先を的確に撃ってくる。まだ回避できてるが、どうも避けきれる自信はない。
そういえば、何となく機体が変な感じするなと思ったけど設定変えてたんだ。動きやすいは動きやすいけど、どうもまだ慣れない。もう少し改良を加えたほうが良いかもな。
「とりあえず、私が突っ込むわ。フォローよろしく」
あ、やべ、そういえば、どうするか聞いてたんだ。忘れてた。
俊吾はその思いを知られないように、すぐに返した。
「え、突っ込むの俺の方が良くない?」
「どうして?」
「いや、鳳さんは龍砲っていう見えない砲台があるわけだし。それに、射撃だって鳳さんの方が上手いし」
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