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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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成させないと。
二人はそれぞれの仕事に戻り、作業を始めた。
1時間後、俊吾は回路の接続が完全に終わった。
「よっし、終わった」
細かい調整は、簪さんと相談して決めよう。さて、簪さんの方を覗いてみるか……。
「簪さん、どんな感じ?」
「うん……やっぱりここまでくると……難しい…………」
まぁ、そりゃあそうだ。プログラミングが命のミサイルだ。そう簡単にできたら苦労はしない。……あれ、だけどこれって理論だけは完成してなかったっけ?確か……匿名で日本政府に送られてきたとか……。普通の高校通ってた時だから、ちょっとあやふやだな……。
「簪さん、ちょっと貸して」
「はい……」
簪は俊吾にパソコンを渡す。
「確か、俺の記憶が正しければ……」
俊吾は待機状態にされている黒天慟をコアネットワークに繋ぎのデータフォルダから一つのフォルダを開封する。
「………………ビンゴ!」
「え……?」
「多分、明日には終わる」
「どういう事……?」
「えっと、最近新しい理論が発表されただろ?あれって、マルチロックオンシステムの理論だったんだよ。それで、ISのコアネットワークを通して資料見たらビンゴだったってわけ。性能は落ちるだろうけど、マルチロックオンシステムに変わりはないと思う」
「良く……覚えてるね……」
「ISの事だけは覚えるんだよ、自然とね」
「ありがとう……もしかしたら、来週には……出来るかもしれない……」
「その言葉は完成してから言って欲しいな」
「分かった……完成した時、改めて……言わせてもらう……」
「楽しみにしてるよ。っと、もう時間か……」
時計を見ると6時を少し回ったところだ。
「簪さん、少しこのデータ借りていい?明日には完成できると思うから」
「分かった……任せる……」
「よし、任された!」
俊吾はパソコンを持って立ち上がった。
「さて、寮に戻ろうか」
「うん……あの、俊吾君」
廊下に出たとき、簪は俊吾を呼び止める。
「今日……一緒に夜ご飯食べない……?」
「ああ、ご一緒させてもらうよ」
「だったら……私のおすすめ……教えてあげる……」
「お、そいつは楽しみだ」
それから二人は食堂に行き、ご飯を食べた。二人の仲が良くなったのは必然である。あくまで、仲が良くなっただけだが。
二人が食堂に行った時、その場に居合わせた者は衝撃を受けたようだ。地味男子が女子と一緒にご飯を食べていたからだ。色々と関係が考えられたが、地味男子だったらいいか、とその場は収まった。
◇ ◆ ◇ ◆
俊吾は簪と別れたあと、自室に戻っていた。そして、中に入ると一夏
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