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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第05話
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次の日の朝、一組は喧騒に包まれていた。その理由というのは……。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました」
転校生が来た。何故こう、このクラスは転校生が多いのか甚だ疑問だが、気にしたら負けな気がするので気にしないことにします。
「お、男?」
「はい、日本には同じ待遇の人がいると聞いて本国から・・・」
「きゃああああああああ!!!」
「男、男よ!!!しかもふた……三人目!!!」
「しかも今回は守ってあげたくなる系の!!!」
「ああ、このクラスでよかった!!!」
二人目、絶対『二人目』って言おうとしたよね。途中で言い直してくれるのは嬉しいけど、知ってる?途中で訂正された方がダメージって大きいんだよ。言い直さないのも中々来るけどさ。
「あ〜、騒ぐな。静かにしろ」
織斑先生はそうぼやいていた。大声を出さないあたり、本当に静かにさせるつもりはないのだろう。
「み、みなさん静かにしてください!もう一人いますので」
そう言われて、もう一人の転校生を見てみると凄く無愛想な顔をした女子がいた。いかにも、『話しかけんじゃねぇ、話しかけてきたらハッ倒すぞ、オラ』って感じである。ザ・無愛想の名に相応しいと俺は思う。
そんな事を思っていると、その転校生に睨まれた。『ふざけたこと考えてるんじゃねぇよ、コラ』と言われているような気がする。何なの、この学校。読心術習ってる特殊な奴が集まるんですかね。
「・・・・・・・・・・・」
その転校生は山田先生が何を言っても口を開かず、山田先生が教室の隅で泣いていた。メンタル弱いな、山田先生。その様子を見ていた織斑先生呆れたように口を開いた。
「・・・・・挨拶しろ、ラウラ」
「はい、教官」
ビシッと言う効果音が似合うくらい綺麗な敬礼をしていた。ザ『軍人』って感じやな。よし、俺の中ではあいつのあだ名は軍人さんだ。
ふざけたことを考えてると、また睨まれた。しかも、さっきよりも目の凄みが増している。こ、怖いっす、ふざけたこと考えないんで、その目やめて。チビっちゃう。
千冬はと言うと、その俊吾の様子を見て『学習せんな、貴様は』みたいな目をしていた。そして、ラウラに対して口を開く。
「ここではそう言うな。今はもう教官じゃない。私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
ビシッ踵を合せ、手を横に付けた。そして、こう言った。
「ラウラ・ボーデビィッヒだ」
「…………」
…………それだけっすか。俺が何を言ってもどうせロクなことにならないから黙るけどさ。
「あの〜、以上ですか?」
「以上だ」
俺達の疑問を口にした山田先生だったが、ばっさり切られていた。そして、また教室の隅で泣いていた。…………あと
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