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ゼロと最後のしろがね
オスマンの報告
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ロバ・アル・カリイエ出身と言う噂も」
「あぁ、嘘だ。ギーシュに頼んで流してもらった」
「それでは、どこの?」
「俺の住む世界は魔法は無く、神話に出てくる動物もいない科学の進んだ世界だ」
その言葉にキュルケは笑いながら
「そんなの有るわけ無いじゃない、冗談はやめてよ…そうでしょルイズ?タバサ?」
二人に話を振るが、二人はすでに知っているのでなにも反応出来なかった。
ナルミは気にせず続けた。
日本のこと、父の仕事で海外に行ったこと、そこで拳法を習ったこと、そして……
「「「「「ゾナハ病?」」」」」
「あぁ、その病気になってしまったんだ。」
「何なのその病気は?」
「かかったら最後死ぬまで呼吸困難で苦しむ最大最低の病気だ」
「………直す方法は?」
「唯一助かる方法は人を笑わすことだ」
「「「「「ハッ?」」」」」
「一時的にそれで呼吸困難は和らぐ」
その後、故郷の日本に戻りサーカスのアルバイトをしたこと、そこで襲われている子供を助けたこと、しろがねというからくりを操る女に出会ったこと、その子供を巡って殺し屋集団としろがねの二人で戦ったこと、その屋敷には殺し屋が爆弾を仕掛けて皆殺しを図ったこと、
「それで助けられたの?」
全員はコルベールが持ってきてくれた椅子に座りナルミの話を聞いていた。
「一応な」
「どういうことよ?ダーリン」
「助けたんだがなその子供、いやマサルが誘拐を企てた張本人を助けようとした直後に屋敷が爆発しちまって、マサルとソイツはしたに落ちたんだ」
「………じゃあ」
「それでも、俺はしろがねを先に逃がし、一人でマサルの後を追ったんだ」
そして
「そして俺はマサルとソイツを見つけた。しかし後ろは炎で前は壁だが、この壁を壊せば脱出できるらしくてな、俺はその壁を破壊することにした」
「破壊……出来たの?」
「あぁ、出来たぜ……でもよ、さすがに時間がかかりすぎたのか最後の爆弾が発動しちまってよ、その場でマサルが怪我をしねぇように抱きしめたんだ」
「それじゃぁ、助かったのね?」
「だけど、俺とマサルはそこで離れ離れなったんだ」
そして、気付くとフランスにいて左腕が義手になっていたこと、自動人形(オートマター)という人形どもと戦うことになったこと、ギイというしろがねから自動人形の意味を知ったこと、ルシールというしろがねからしろがねの出来た理由を聞いたこと、アメリカという大陸の病院で大勢のゾハナ病の患者がいて一人も助けられないことに絶望感を覚えたこと、その病院で襲ってきた自動人形を悪魔のごとく破壊したこと、その時に一人の子供から次のいくところを聞いたこと、中国という大陸で拳法の師父がゾハナ病にかかり行方不明になったこと、師父が自動人形を道連れで自爆したこと、サハラ砂漠と言う場所で自動人形を追い詰めてこと、
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