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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第118話】
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てないのか?――シャル、セシリア、ちょい前失敬――おーい」
「ひゃっ…!――ひ、ヒルトさん……っ」
席を立ち、未だにブレスレットを眺めているシャルの前まで移動して思いきってラウラの顔を覗き込んでみる――その行動に、セシリアが少し驚きの声をあげ、ラウラは俺の顔が近くにあると気づくと面白いように顔が真っ赤に染まり――。
「!?なっ、なんっ……なんだ!?ち、近い!馬鹿者!」
「おっと!――へっへー、そう簡単には押し返されないさ、俺はな!」
「うぅ……」
押し退けようとした手を避けるや、若干悪戯っぽく俺が笑みを浮かべる――すると、ラウラは唸り声をあげながらまた俯いた。
耳まで真っ赤に染まっていて、このままだとゆでダコになりそうな気がしたので顔を離すついでに、セシリアが手に持っていたポッキーを一本貰っていく。
「あ――ひ、ヒルトさんっ!?」
「いいじゃん、一本だけなんだしさ♪」
「そ、それはそうなのですが――」
何だか歯切れが悪いセシリア――余程ポッキー好きなのか、はたまた別の理由があるのか……。
「ん〜、ダメなら返すが……」
「い、いぇ……今更唇をなぞっていたなんて言えませんわ……」
「………!?」
頭を横に振り、小声で言ったセシリアだったが、俺には聞こえてきたためかぁっーと顔に熱を帯び始めた。
「……も、貰うからな?こ、小腹空いたし」
「あ――わ、わかりました……ど、どうぞ」
――聞こえたのだが、出来るだけ平静を装ったつもりで返事をし、ポッキーを食べていく。
ポッキー一本だから直ぐに食べ終えるのだが、何だか味を気にする余裕はなく、思い出したのがセシリアとした――。
「ヒルト、顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
そう言って俺のおでこに手を当てようと手を伸ばしてくる一夏。
「どわぁっ!?ね、熱なんかねぇよっ!バカ!」
「何だよ、せっかく熱があるか触ってやろうと思ったのに、ヒルトってつれないよな」
――一々触ってやろうとか上からなのは何でだ?
友達だというなら対等に見てくれないと意味がない気がするが――今更か、一夏に言っても――と、急に席を立ち、後ろへと振り向く一夏。
「向こうに着いたら泳ごうぜ。箒、泳ぐの得意だったよな」
「そ、そう、だな。昔はよく遠泳をしたものだな」
そう返事をした篠ノ之――隣の席の子は、後ろの女子一団とトランプで遊んでいるため篠ノ之は一人窓から外を眺めているだけだった。
――何て言うか、篠ノ之は心を開いていない気がする――一夏以外のクラスメイト全員と。
俺も美冬も未来も話しかけるが、まず俺に対しては――「貴様
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