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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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「オラオラ! 艦には近づけさせないぜ! このクソ蜂共!」
ハジメがサイクロプスのコックピットでリンドブルムの名前を呟く数分前、エイストはリンドブルムに攻めようとする蜂型のゴーレムと戦っていた。
「くたばれっ!」
ザシュ! ザシュ!
エイストが乗るアンダーギア、オルトロスが両手に持つ二本の実体剣を振るい、左の剣が蜂型のゴーレムの首をはね、続いて右の剣が胴体を縦に切り裂く。体を切り裂かれたゴーレムは活動を停止し、宇宙の闇に堕ちていった。
「おしっ! また一体撃破! さあ次は……おっ?」
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ!
何体ものゴーレムを撃破したオルトロスを驚異と判断したのか、十数体のゴーレムがエイストを目掛けて飛んでくる。それを見てエイストはオルトロスのコックピットで不敵な笑みを浮かべる。
「はっ! 団体様のご到着かよ! ようやく俺様の凄さに気づきやがったか?」
軽口を叩きながらもエイストは、両手で左右のレバーの隣にある二つのキーボードを素早く叩いて操作をする。
「安心しろよ。歓迎の準備はできているからな。……オルトロス!」
『……!』
エイストの指示に従いオルトロスの両肩、「双頭の猟犬」の機体名の由来である猟犬の頭を模した肩アーマーが口を開いた。
「吼えろぉ!」
ドバン!
肩アーマーの猟犬の口内、そこから顔を出したビームの発射口が無数の光の散弾を広範囲に吐き出し、オルトロスに迫ってきていたゴーレムの群れを瞬時に金属片へと変える。
「ハッハッハー! 見たかクソ蜂共! おいリンドブルム、こっちは片付いた。そっちは……ん?」
ツイン・ハウリング。射程は短いが効果範囲と威力は申し分ないオルトロスの必殺兵器を自慢するように笑っていたエイストは、リンドブルムがそれまで行っていた砲撃を止めて船体をどこかに向けて動かしているのに気づいた。
「リンドブルム? 一体どこに行こうとしているんだ? おい、ブリッジ! どうしたんだ?」
エイストがリンドブルムのブリッジに通信を送ると、リンドブルムの操舵を担当しているフィーユの焦ったような、あるいは困惑したような声の通信が返ってきた。
『エイスト大尉ですか? そ、それが突然リンドブルムが勝手に動き出してコントロールが効かないんです』
「何だと? ……いや、待てよ? その方向は確か……」
エイストはリンドブルムの頭部が向いている方向を見て、その先に誰がいたかを思い出す。
「まさかコレ、イレブンの仕業なのか?」
エイストがリンドブルムの異変に気づき、ブリッジに通信を送る少し前。ファム達四人はリンドブルムに迫ってくるゴーレムを撃退すべく
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