番外編4 リョウ編 『嵐真剣』
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で見つけてきたってママが言ってたわ。」
ど、洞窟に・・・俺は目を閉じると、ルーシィに『嵐真剣』を差し出す。
リョ「・・・ルーシィ、これは受け取れねぇ。」
ル「えっ?どうして?」
リョ「これはジュードさんの・・・ルーシィのお父さんの物だ。俺が受け取る筋合いは無い。」
確かに俺は、7本ある聖剣を全て集めたい。が、人が見つけた物を奪ってまで集めたいわけでもない。
リョ「この剣は、見つけたジュードさんの娘であるルーシィが持っていないと。」
俺は『嵐真剣』を布に包んでルーシィに渡す。残念だけど、これは受け取る事ができねぇ聖剣だ。すると、布を握っている俺の手を上からそっとルーシィが手を重ねた。
ル「・・・私が持ってたって、意味が無いの。」
リョ「え・・・」
ル「パパも、ママも私も、この剣を持ってても意味が無かったの。だから、この剣は10年以上も誰にも使われずに、埃をかぶったままだったの。そして今、使われる時がきたの。」
ルーシィは薄汚れ、少しかび臭い布に包まれた『嵐真剣』をそっと撫でる。
ル「リョウに受け取ってもらわなかったら、この剣はまた、自分を使ってくれる人を待ち続ける事になっちゃうのっ!!リョウ、私からもお願い。この剣を受け取ってっ!!」
ルーシィが『嵐真剣』を持って俺に頭を下げる。・・・俺って奴は、彼女に頭を下げさせてどうするんだよ。俺はルーシィから『嵐真剣』を受け取る。
リョ「俺なんかでいいなら、この聖剣の所有者になってやるっ!!」
ル「ありがとう、リョウ!!」
ルーシィの頼みなら仕方ねぇからな。
リョ「んじゃ、『嵐真剣』と契約するか。」
俺は再び布を取る。
ル「聖剣にも、契約って必要なの?」
リョ「あぁ。聖剣は、剣の中でも最強の剣だ。聖剣を扱えるのは、俺の他に2人しかいないってマカロフさんが言ってたな。」
ル「最強の剣を操る事が出来るなんて、やっぱりリョウは強いわね。」
リョ「まぁな。」
俺は『嵐真剣』を太陽の光にかざす。キラキラと銀色に光り輝く。そして俺は『嵐真剣』で、自分の腕に1cmほどの傷をつける。
ル「ちょ、ちょっとリョウ!!何してるのっ!?」
リョ「これが聖剣の契約方法なんだ。」
所有者の血を、聖剣につける。これが聖剣の契約のルールだから仕方がねぇ。銀色に輝く刃が、俺の鮮血で汚れる。でもこれで、『嵐真剣』は俺の武器・・・いや、俺の仲間だっ!!
リョ「でも、条件がある。」
ル「条件?」
リョ「『嵐真剣』を使うのは、俺がどうしても勝てない相手、ルーシィや、仲間をめちゃくちゃ傷つけた相手、俺が怒りに染まった時にだけしか使用しない。」
ル「それじゃああんまり意味がないんじゃ・・・
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