暁 〜小説投稿サイト〜
銀色の魔法少女
第三十四話 転校生
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
全てを見ていた。

(フェイトちゃんの一撃をかわしたまではよかったのに、そこで足を滑らせるなんてねぇ)

 結果、遼の体は中を浮き、そのまま床板へとダイブ。

「はい、今回は引き分けってことで二人共、ちゃんと手当はしておくようにね」

「私はどこも……、あ」

 フェイトは自分の手首を見て驚く。

 そこには薄らと何かで切った痕があった。

「遼ちゃんがコケた時にかすっちゃったみたいね、ちょっと待ってて絆創膏探してくるから」

「……ありがとう、ございます」

 この時、フェイトにある疑念が生まれていた。

(私では捉えきれない剣撃に彼女と向き合った時のあの感じを、私は知っている)

 多少構えは違うが、彼女の中のシグルドのと目の前の遼には近いものがあった。

(もう少し様子を見よう、報告はそれからでも遅くはない、はず)

 そう思い、フェイトは遼を見る。

 額を真っ赤に染め、涙目の遼。

 フェイトが彼女の正体を知るのは、もう少し後の話。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ