第三十四話 転校生
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全てを見ていた。
(フェイトちゃんの一撃をかわしたまではよかったのに、そこで足を滑らせるなんてねぇ)
結果、遼の体は中を浮き、そのまま床板へとダイブ。
「はい、今回は引き分けってことで二人共、ちゃんと手当はしておくようにね」
「私はどこも……、あ」
フェイトは自分の手首を見て驚く。
そこには薄らと何かで切った痕があった。
「遼ちゃんがコケた時にかすっちゃったみたいね、ちょっと待ってて絆創膏探してくるから」
「……ありがとう、ございます」
この時、フェイトにある疑念が生まれていた。
(私では捉えきれない剣撃に彼女と向き合った時のあの感じを、私は知っている)
多少構えは違うが、彼女の中のシグルドのと目の前の遼には近いものがあった。
(もう少し様子を見よう、報告はそれからでも遅くはない、はず)
そう思い、フェイトは遼を見る。
額を真っ赤に染め、涙目の遼。
フェイトが彼女の正体を知るのは、もう少し後の話。
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