番外編3 ユモス編 格闘への道
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たもこんな風になりたくなかったら、今すぐその人を放して、仲間を連れて立ち去った方がいいですよ。」
男は青い顔をしたままゆっくり頷くと、女の人を放して、2人の男の足を引っ張りながら「ひぇぇぇぇぇっ!!」と情けない声を上げながら路地裏から風のような速さで走り去って行った。
女1「あ、あの、助けてくれてありがとうございますっ!!」
女の人が頭を下げる。
ユ「そ、そんな大した事はしてないですよ。また変なやつに絡まれないように気をつけて下さいね。それじゃあ。」
私は青い手提げ袋を拾い上げ、路地裏を出た。
ユ「それにしても手ごたえなかったなぁ。あれならマヤと特訓した方が100倍いいや。」
そういえば、私が格闘を始めたきっかけも似たようなものだったなぁ。あれは確か、私がまだ7歳の頃、10年前の時だ。
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街がデリオラに襲われて、家族を失った私は魔道士になるための旅をしていた時だ。
幼ユ「どうやったら魔法を覚える事が出来るのかな?」
まだ魔法も格闘技も全く習得していなかった時、当ても無く森の中を歩いていると、
山1「おい、ここで何をしている。」
頭上から低い声がして、見上げると、5〜6人ほどの男がいた。山賊だ・・・!!私は震え上がった。
山2「ここは俺たちの縄張りだ。勝手に入った者は男でも女でも年寄りでもガキでも、躊躇無く殺すっ!!」
幼ユ「ひぃ・・・!」
刀を持った男たちが近づいてくる。私はその場を走り去った。
山3「逃げたぞっ!!」
山4「追えーーー!!見つけたらひっ捕らえろっ!!」
私は必死に走り続けた。でも、相手は大人だ。子供の私が、足の速さに叶うはずがないっ!!魔法が使えればよかったけど、私はまだ魔法も使えない。
幼ユ「誰か、助けてーーー!!」
私はただ叫ぶ事と、ただ逃げる事しか出来なかった。
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どれだけ走り続けただろう?
幼ユ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
休まず、ずっと全力疾走していたから私はもう限界だった。山賊たちはまだ体力があるみたい。もう、ダメだ・・・私は力尽き、その場に倒れそうになったその時、私は誰かに腕を?まれ、口を塞がれた。
幼ユ「んん!!」
山賊に捕まったっ!!私は必死にもがいて逃げようとする。
?「お、おい!暴れるなって!静かに
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