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ローエングリン
17部分:第三幕その二
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方なのはわかります」
 言わずともだった。その剣の腕だけではなく気高い、神々しいまでの美しさと気品。それは最早この世のものではなかったからである。
「そしてあの白鳥は」
「あれは」
「あれもまた奇蹟なのですね。貴方の」
「それはその通りだ」
 このことは騎士も何とか認めることができた。

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