第81話 罠
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く握り締めあう。三人のライダーが勢揃いした瞬間であった。
そして、その手に更に光太郎の手がかぶさる。
「俺も居ますよ。先輩達」
「そうだったな。共に戦おう、光太郎」
心強いメンバーが勢揃いした。徐々に戦力が集まりだしていく。これならばあの侵略同盟に挑む事も夢じゃない筈だ。
そう思っていた正に矢先の事であった。
【次のニュースです。人里離れた荒野に、何とウルトラマン達の銅像が建てられているのです】
「銅像だってぇ?」
突然のニュースの報道に皆の視線が集まる。其処に映されていたのは、どれも苦悶の表情を浮かべてブロンズ漬けにされていたウルトラマン達、そしてバイカンフーとブルージェットであった。
「こ、これって!」
「まさか、先手を打たれたのか!?」
一難さってまた一難であった。もし、あれがかつてのウルトラマン達の成れの果てだとしたら、それは最悪の事態を連想させる事となる。
「とにかく、現場へ行くしかないな」
「せやなぁ、こんな趣味悪い銅像建てる輩の顔を拝みに行ったろうやないか!」
報道の場所は此処からそれほど遠くない場所だ。今から行けば日中には辿りつけるだろう。
急ぎ現場へ向う一同。当然店の事を放っておきながら。
「おい、店……まぁ、しょうがねぇか」
事件なのだからしょうがないとばかりに一人項垂れながら店の支度をする立花であった。
***
現場に行けばその銅像がより一層それが本物と判断出来る代物だと思えた。
大きさ、外観、それらが本物と大差なかったのだ。そして、それは紛れもなくウルトラマン達やバイカンフーなどであると判断出来た。それを目の当たりにした一同の脳裏に暗雲が立ち込めたのだ。
「こんな事が出来るのは、とても地球人じゃ無理だ」
「となると、異星人の仕業……」
安易に想像出来た。光の巨人であるウルトラマンやバイカンフー達をブロンズ漬けに出来る輩と言えば異星人でしかない。
しかし、今までそんな事が出来た敵が居ただろうか? それも、あのウルトラマン達やバイカンフーをこうまで簡単に仕留められる敵だ。相当な実力者でもあると推測出来る。一切油断は出来ない。
「主、此処は一旦戻って体制を立て直した方が懸命かと……」
シグナムが進言してきた。本来戦士である彼女が敵に背を向ける事などありえる筈がない。
例え不利な戦いだとしても、敵に後ろを見せずに勇敢に戦い抜く。それが騎士であり、同時に戦士でもある彼女の心情なのだ。
その彼女が撤退を促してきた。それは彼女の騎士としての勘が告げているのだ。
(これをやり遂げたのは、明らかに想像以上の科学力と戦闘力を持ち、尚且つ残虐で冷酷な存在だ)と告げていたのだ。
しかし、その進言に対し主と呼ばれたはやては異議を
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