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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十五話 破滅の閃光   ★
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え空に上げさせないで戦う戦法として、かつ殺す事のないような戦い方だとこれ以外の案が今のところ思いついていない。

 そして、再び離れた距離を詰めようとした時

「ブラッディダガー」
「Blutiger Dolch.」

 俺の目の前に展開される三十に及ぶ赤き刃。

「ちっ!」

 急制動をかけながら、斧剣を盾のように投影して構える。

 だが、衝撃が来ない。
 闇の書は刃を展開しながら俺を悲しそうに見つめていた。

「なぜ諦めない。
 そして、なぜ手を抜く?
 お前の本気はそんなモノではないだろう」
「諦めるはずがないだろう。
 はやてが望みもしない破壊行為をはやての家族にさせるわけにはいかないしな」
「家族?」

 俺の言葉に不思議そうにする闇の書。

「ああ、はやてと共にシグナム達と一緒に居たんだろう。
 なら、十分に家族だろう。
 そして、なんで手を抜くのか?
 そんなの当たり前だろう」

 闇の書。
 壊れたプログラムに支配されている魔導書。
 主思いの魔導書が一番苦しんでいる被害者なのかもしれない。

「俺はお前を殺したいわけじゃない。
 お前もはやても救うためにここに居るんだからな」
「だが、私はただ主の願いを叶えるために」
「生憎とそんなふうに泣いている女性を見捨てることなんて出来なくてね」
「……お前が主の、騎士達の友であり心よりうれしく思う。
 だが、もう闇に沈め」

 展開されいた赤き刃が一瞬輝きを増し、閃光となり俺に襲いかかる。

 だがその衝撃は

「大丈夫かい?」

 アルフの張ったシールドに守られる。

 ユーノがバインドを展開するがそれをかわしながら俺から距離をとる闇の書。

 まずい。
 このまま離されると空に上がられる。

 それを防ぐように

「はあっ!」

 フェイトがバルディッシュを振るい、フェイトと闇の書の距離が離れたら、なのはが上からバスターを撃ちこむ。

 だがそれも

「Blutiger Dolch.」

 なのは達に撃ちこまれる赤き刃で隙が出来、空に上がる闇の書。

 空に上がったとはいえまだビルの十階程度。
 これならビルの壁を足場にまだ引き下ろせる。
 踏み込もうとした時

「咎人達に、滅びの光を」

 闇の書の掲げた手に展開される桃色の魔法陣。

 そして魔法陣に集まる魔力

「星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ」

 そんな光景に呆然となってしまう俺達

「おい、アレって」
「スターライトブレイカー……」

 やはりそうか。

 バインドどころか、このレベル魔法までコピー出来るのか。

 ミッド式だろうが、ベルカ式だろうがもはや関係
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