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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十五話 破滅の閃光   ★
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すつもりでやってくれ。
 その方が俺も十全にやれる」
「うん」
「わかった」
「おう」
「やってみる」

 魔術回路の撃鉄を叩きあげ、魔力放出で距離を詰める。

 妙だな。
 魔力放出でビルからビルに移動しているのでこちらには気がついているはずだ。
 現にあの女性からの視線は感じている。
 だが迎撃態勢も取らず、動く気配がない。
 俺達を待っている?

 そして、俺は女性の前に降り立ち、なのは達も距離を取りながら様子を見ている。

「なぜ、動かなかった?
 思考回路がないようには見えないが?」
「お前なら来ると思っていた。
 主の友として支えになり、騎士達にとっても助けに、支えになってくれたお前なら」

 女性の言葉に驚いた顔でなのは達が俺を見るが、今はそれに応える時間はない。
 それにこの女性、俺を知っているようだが俺に会った記憶はない。

「我は闇の書、主達と共にあったのだ」
「なるほど、闇の書が自由に飛び回っていたり、自立意思があるように感じていたのはお前か。
 なら、はやてがこの世界を滅ぼすことなど望んでいないとわかっているだろう」

 俺の問いかけに静かに首を横に振る。

「我が主はこの世界が、愛する者達を奪った世界が悪い夢であってほしいと願った。
 我はただそれを叶えるのみ。
 主には穏やかな夢のうちで永久の眠りを。
 そして、愛する騎士達を奪ったものには永久の闇を」

 闇の書の視線がなのはとフェイトに向く。

「はやてと共になったならば、はやてがそんな復讐を望むと思っているのか」
「衛宮、お前も夢のうちで穏やかな眠りを。
 お前もこの世界に絶望したのだろう」

 俺の過去を知っている?
 リンカーコアから読み取ったのか?

 どちらにしろ。

「俺は世界が滅び、安らかに夢の中で過ごす事など望んでいない。
 はやてもだ」
「主はお前を傷つけることは望んでいない。
 だが主の願いを叶えるのを邪魔するというのなら」
「いいだろう。
 俺も止めるために少々力づくでいかせてもらう」

 外套から取り出すように使い慣れた双剣を握り向かい合う。

 だが使い慣れた双剣とはいえ刃は潰してある。
 魔力ダメージのみなんてない魔術だ。

 肉体的なダメージを与えた時のはやての影響がわからない以上、刃は潰す必要がある。

「はあっ!」

 一気に間合いを詰めて斬りかかる。

「盾」
「Panzerschild.」

 魔法陣の盾に斬撃が阻まれる。

 今の一撃で決めるつもりはなく、魔力放出を使わなかったとはいえ本気で踏み込んだが防がれた。
 魔法の展開が速い。

 それに刃を潰していると盾の突破は難しいか。

「スレ
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