第二十一話 初めての敗北
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は本気とまでいかないけど結構力は出した。
多分青峰くんは五割弱で僕は六割くらい。
試合の点差からして追い付けないと僕は考えた。
青峰くんには僕がマークについているけど他の四人のはマークがついていてついていないような感じがした。
残り六分をきったところで急に足下がふらついた。
そして青峰くんのマークに着いていたことから青峰くんの前で意識を失ってしまった。
「ショウ!」
「水野くん!」
ここからは後から聞いた話だけど試合は僕が倒れたことで少し中断された。
医務室まで僕を運んでくれたのは青峰くんだったらしい。
試合はそこから急展開し、点差は僕がいたときよりも開き始めたらしい。
試合終了後、僕は監督のお父さんの車に乗せられて病院に言ったらしい。
そこで検査を行ったところただの風邪ではあるが体温が40℃を超えていたらしい。
また火神も病院に行ったらしい。
火神は足が完治するまで運動が禁じられた。
そして僕はかなりの期間、危ない状態だったらしい。
退院したのは試合の日からに一週間かかった。
そして明日から復帰の予定だけど何故か見覚えのある人が病院にいたのを見た。
バスケ部に顔を出すのは二週間ぶりである。
ちなみに決勝リーグは全敗したそうだ。
新聞やニュースでやっていた。
暇だしジョギングでもしてこようかな。
そう思い僕は外に出た。
適当に走っていくと部活が終わった先輩たちに出くわしてしまった。
「お前。練習が出来なくても顔を出せって言っただろうが!」
「すいません。」
「それでもう大丈夫なのか?」
「えっ。」
聞き取れなかった。
「もう大丈夫なのか?」
「はいっ。もう大丈夫です。」
「そうか。なら明日はやっと全員揃うな。」
そうなんだ。
と言うことは火神も?
「そう言えばお前は木吉鉄平を知っているか?」
どっかで聞いたことがあった気がする。
何処かで。
・・・
・・
・
あっ。
もしかして
「たぶん知っています。うる覚えですが無冠の五将と呼ばれている人ですよね。」
「そうだ。そしてアイツは誠凛高校バスケ部を作った男でもある。」
へぇ〜。
そうだったんだ。
「そうなんですか。それでは明日を楽しみにしてます。」
「おう。じゃあな。」
あの人が誠凛にいたんだ。
面白くなりそう〜。
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