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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
番外編2 ショール編 『予知』
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と、

エ「よし。じゃあ、私はルーシィたちを呼んでくるから、ショールはナツたちを呼んでくれ。」

ショ「OK。」

俺は緋色の髪を靡かせながらルーシィたちの方へ行くエルザの後ろ姿をしばらく見つめていた。

シャ『エルザを守る事が出来るはずよ。』

さっきシャルルに言われた言葉が、頭の中でぐるぐる回っている。俺が・・・守る?いつもエルザに助けられているこの俺が、エルザを助ける事なんか出来るのか?

マカ「ショール、ちょっと来なさい。」

マスターの声に我に返り、なぜか呼ばれたので慌ててカウンターの方へ行った。

ショ「何か御用でしょうか?」

マスターは持っていたジョッキに入っているビールを一口飲むと、

マカ「・・・エルザを守りたいのなら、『笑顔』でいるべきだ。」

ショ「えっ!?」

今の話し、聞いてたのかっ!?

マカ「エルザは見た目によらず傷つきやすい性格じゃからのぉ〜。お前が『笑顔』でなかったら、あいつまで『笑顔』じゃなくなってしまう。あいつに心配させないように、いつも『笑顔』でいないとダメじゃ。その事を忘れるな。・・・も、もれそうじゃ・・・!」

マスターはカウンターからひょいっと飛び下りると、足早にトイレへ走って行った。俺は視線を下に移す。マスターのビールに、俺の沈んだ表情が映る。『笑顔』・・・そうだ、笑っていればいいんだっ!!俺が今出来る事は、『笑顔』でいる事だ。

マ「ショール!!チーズケーキ切り分けたよ〜!!」

マヤの声に我に返り、俺は慌ててみんなの方へ走って行った。

リョ「マカロフさんと何話してたんだ?」

ショ「いろいろな。それにしても・・・」

テーブルの上にはバカデカイ1ホールのチーズケーキが36等分に分けられていた。

マ「1人3つ食べられるよ。」

ル「私、3つもいらないわ。1つで十分。」

ウェ「私、1つ全部食べれないと思います・・・」

ト「僕もです・・・」

シャ「私も無理ね。」

まぁ、無理はしない方がいいな。

グ「エルザ、よくこれを1人で食べようと思ったな・・・」

ユ「これを作ったミラさんもすごい・・・」

バーカウンターの方に目をやると、ミラは鼻歌を歌いながらお皿を拭いていた。

ナ「いいからさっさと食っちまおうぜっ!!」

ハ「あい!!」

ル「あんた魚食べてるじゃないっ!!」

そんな3人の漫才を見ていると、

ショ「!!!」

『予知』が見えた・・・!!ナツとグレイとリョウが何らかの理由で喧嘩して、それを止めようとするルーシィとウェンディとマヤとユモとハッピー。でも、ハッピーがナツの肘にぶつかって吹っ飛んで・・・そこで『予知』は途切れていた。肝心なところで・・・!


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