第二章
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「やったね」
「ええ、またね」
「今度はそう来たんだ」
「よりによってスポーツの場で言うなんて」
「これは酷いよ」
「折角の国際試合が」
台無しだった、もう僕も彼女も呆れ果てた。
結果その国はまさに世界中から批判を受けた、まさに袋叩きだ。
これまでもそうだったがそれでもだ、相手は反省していないことは明らかだった。
彼女は僕にだ、今度はこう話した。
「あの国自分達からトラブル起こしてるわね」
「まさにトラブルメーカーだね」
「北の方もそうだけれど」
「スポーツ位はね」
本当にそれ位はと思った、色々な遺恨だの思うところがあるにしても。
「普通にやりたいよね」
「ラフプレイとか変な主張とかなしでね」
「そう、スポーツマンシップを守ってね」
剣道でもだ、せめて試合の後での礼位は何とかして欲しい。
「普通にしたいね」
「それなのにこんなにトラブル起こして」
「厄介だよ、というかスポーツでこれだけ敵を作って」
「どうするのかしらね、これから」
「こんなことばかりしていたらそのうち」
本当にそうなる可能性を考えてだ、僕は彼女に話した。今は部屋で二人でテレビを前にして格闘ゲームをしている。
彼女の使用キャラの飛び道具を避けながらだ、僕は彼女にこう言った。
「世界中を敵に回してね」
「国際試合締め出しよね」
「そうなるよ」
普通は有り得ないことだけれど本当にそうなると思えてきた。
「だって酷過ぎるから」
「一番酷いのは何かしら」
「審判買収?いやラフプレイも政治的主張も観客の垂れ幕も応援も礼をしないこともだけれど」
「そう言われるとどれが一番悪いかわからないわね」
「どれも最悪かな」
こうも思いだしてきた、自分でも。
「正直言ってね」
「どれがどれって言えない位よね」
「次は何やるかね」
「というかあれだけトラブル起こしてね」
それでもだとだ、彼女も言う。
「よく普通に国際試合出来るわよね」
「うん、そう思うよ僕もね」
「また試合あるけれど」
日本とだ、それもよりよってサッカーだ。
「何やるかしら」
「いや、それがわからないからね」
「この前のイランとの試合も」
そのサッカーでだ、また起こってはならないことが起こったのだ。
「ペットボトルがイランの選手の頭に当たったのよね」
「イランが勝った後でね」
しかもよりによって中に飲みものが入ったものがだ。
「選手を殴った後でね」
「あれ殴ってたの」
「動画チェックしたら当たってたよ」
拳が完全にだ、僕はそれを観てその瞬間にアウトだと思った。
「だからイランも怒ってるんだよ」
「日本もそうなるかしら」
「なりそうだね、中国チームのキーパーにもキック入れて怪我をさせているから」
今回も本
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