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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick34_おかげで私は(汗で)ぐっしょりよ
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ードだったので
すんなりと引き下がった。

「気にしなくてもいいですよ、美雪にもそのことを話しましたし。
 それでもあいつは諦めていないですけどね」

「それが雪姉ちゃんだもん。信乃にーちゃんこそ諦めて縒りを戻したら?」

「美雪が諦めるよりも、先に私が諦める方が可能性が高いですけど・・・
 そう簡単にはできませんよ。でも未来のことはだれにもわかりませんがね」

「そうね。信乃にーちゃんが戸籍上で私のお兄さんになるかもしれないし」

「美雪は御坂家の養子で戸籍に入っていましたっけ? 苗字が西折になっているのに。
 法律って意外と自由ですね」

信乃が事故で死んだと報告を受け、落ち込んでいる美雪を御坂美鈴と美琴は
養子に入るように説得し、本当の家族として彼女を支えていた。
美雪の苗字の変更もこのときにされた。美雪自身の強い希望で。

信乃が帰ってきた現在も戸籍はそのまま、美雪は美琴の姉として法律で認められている。
戸籍上で美琴の兄になるということは、美雪と結婚するということを指していた。

「ま、信乃“さん”を堂々と信乃“にーちゃん”と呼べるのを楽しみにしてるわ」

「楽しみは後に取っておいて、今は信乃さんと暫定的に呼んでくださいよ」

「じゃあね、信乃にーちゃん」

「おいこら。って逃げやがった」

昼食を食べ終わった御坂はわざと呼ぶなといった呼び名を言って教室から出ていった。

仲睦まじい兄妹の関係は、常盤台の一部の人からは恋人と噂されている事は
まだ2人は知らない。


・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・




プルルルルルル

御坂と昼食を食べた2時間後、信乃の携帯電話が鳴った。

「はい、もしもし。あ、はいそうです。届きましたか。ご連絡ありがとうございます。
 では3時ごろに伺いますのでそれまで荷物の方、よろしくお願いします」

プッ、と携帯電話の通話を切った。
そして電話帳から「位置外 水」を捜して再び電話する。

「もしもし、つーちゃん? 西折です。実は常盤台の修理用の材料が届いたので、
 それを取りに学園都市の入り口ゲートまで行かなければならないんですよ。

 常盤台を一時的に離れるので、警護監視の方を代わりにしてもらえませんか?
 はい、でもやることは引き続きカメラ越しの警護で大丈夫ですだと思います。

 念には念を入れて、宗像さんと黒妻さんにも連絡をお願いします。

 では、よろしく」

電話を切り、ポケットに収める。

常盤台中学の校舎修理をしているが、芸術品(どうらく)として
作られたここの校舎には特殊な材料が必要だった。

特殊なために学園都市内だけでは手に入ら
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