第2章
戦闘校舎のフェニックス
第33話 早朝特訓とブロンドのホームステイ
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る訳じゃないのよ。部屋も空きがない訳じゃないし…ただ」
ん…。
「家には性欲の権化とでも言うような息子がいるからな…」
「そうそう」
「なあッ!?息子に向かって何て言いぐさだ!!」
事実だから否定しないけど…。
「おじさん、おばさん、さすがにイッセーでも人並みの良識はありますよ」
明日夏がフォローしてくれたけど、さすがにって何だよ。
「では、今回のホームステイは花嫁修業もかねて、と言うのはどうでしょう?」
『は、花嫁ッ!?』
俺と父さん、母さん、それと千秋が声を荒げた。
「か、母さん!!こんな息子だから一生孫の顔なんぞ拝めないと思ってたよ!!」
「父さん!!私もよ!!こんなダメ息子によくもまあ!!」
「こら、まてまて!!」
言いたい放題だな。
「お父様、お母様、イッセーさんはダメな方ではありません」
『ッ!!』
「な、何て良い子なんでしょ!!」
「ああ!!リアスさん、アーシアさんをお預かりします!!いえ、預からせてください!!」
「ありがとうございます、お父様、お母様」
「ええッ!?」
「これで決まりね」
「あの、花嫁修業と花嫁になるのは全然違うんですが…」
「……花嫁ね……」
「部長?」
急に遠くを見つめ出した。
「んぐ。んぐ。んぐ。ふう。…もう一杯…」
「………」
夜、千秋は飲んだくれていた。
ちなみに飲んでいるのは当然酒…ではなくスポーツドリンクである。
「…その辺にしたらどうだ…」
千秋はイッセーの事でとてつもないショックを受けるとこのようにやけ酒ならぬやけスポーツドリンクをする。
「…うるさい…注げ…」
それと何故か雰囲気的に酔ってる。
「…どうせアーシア先輩はかわいいよ…そりゃ、お嫁に来るのなら嬉しいでしょう…」
まあ、これも一種の暴走か…。
(やれやれ…)
そんな千秋の相手をしているとケータイが鳴った。
「…はい…」
『どうしたんだい明日夏?何か元気が無いよ?』
「って、兄貴!!」
そう、電話の相手は俺と千秋の兄である士騎冬夜であった。
『で、どうかしたのかい』
「…いろいろあるんだよ…」
『いろいろって?』
「…で、何の用だ…」
『鮮やかにスルーしたね。まあ、いいか。用って言うのは、実はあの子達がそっちに行くんだよ』
「ッ!?二人が!!」
その報告に俺は驚いた。
『駒王学園に転入する予定だよ』
「大丈夫なのか。二人がこの町を去ったのは…」
『あれからずいぶん経っているし、噂とかも聞かないだろ』
「まあ、確かに」
『用はそれだけ』
「そうか、じゃ」
『千秋を頼むよ』
「ああ」
『それから、イッセー君にもよろしく』
「ああ」
そこで通話が切れた。
「今のって、冬夜兄?」
「ああ」
「元気にしてた」
「ああ。それか
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