第2章
戦闘校舎のフェニックス
第33話 早朝特訓とブロンドのホームステイ
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アッ!?」
ドサッ。
「…う〜、何で転んでしまうんでしょうか…」
そこには盛大に転んでいたアーシアが居た。
「千秋ちゃん、準備がいいですね」
アーシアは千秋が用意したスポーツドリンクやタオル何かを俺達に渡していた。
アーシア自身も水筒やら持ってきていたが千秋ほど充実していなかった。
(まあ、コイツはイッセーの事に関しては妥協は一切しないからな)
もともと妥協はしないタイプだが。
その調子で告白とかもすりゃあいいのに…。
そっち方面になると一気に素直じゃなくなるからな。
ちなみに千秋は今、イッセーから少し距離を置いている。
汗の匂いを気にしているからだ。
イッセーは多分、そんなに気にしねえと思うがな。
「ところでアーシア、何でここに?」
俺はアーシアに聞いた。
「部長さんに来るようにと」
「部長が?」
俺は部長の方を見るが、部長は何か考え込んでいる様子だった。
「部長?」
イッセーが呼んだら、慌てて我に返った。
「それじゃあ、アーシアと一緒に行きましょうか」
「どこへ?」
「イッセーのお家よ」
「へ?」
「え?」
「は?」
イッセー、千秋、俺という順番ですっとんきょうな声を出した。
「こ、これは…」
「い、一体…」
「な、何だ…」
イッセーの家の玄関の前には、行く前は無かった段ボール箱の山があった。
まさか…。
「私の私物です。意外に多くなってしまって」
『ッ!?』
イッセーと千秋が驚愕していた。
やっぱりか…。
「つまりアーシアは…」
俺は部長に聞くと。
「そうよ。今日からアーシアはイッセーの家に住むのよ」
「はいぃぃぃ!?」
「よろしくお願いします」
おいおい…。
「……………」
案の定、千秋は固まっていた。
「希望を聞いたら、イッセーの家がいいって」
「そ、そんな急に言われても!!」
はあ、やっぱりアーシアもか…。
何となくアーシアがイッセーを見る目から想像出来たが、まさかイッセーの家に厄介になりたいと言うとわ。
「……………」
千秋は未だに固まったままだった。
『!?!?!?!?!?』
父さんと母さんは開いた口が閉じないでいた。
そりゃあ、アーシアみたいな美少女が家に住みたいって言われたらそうなるよな。
「ア、ア、ア、アーシアさんだったかな…」
父さんがやっと言葉を発した。
「はい、お父様」
「ホ、ホ、ホームステイをするにしても、家より他の家の方がいいんじゃないかね…」
「イッセーさんは私の恩人なんです」
「恩人?」
「はい。海外から一人でやって来て、一番お世話になった方なんです。そんなイッセーさんのお宅なら私も安心して暮らせると」
「…アーシア…」
「でも、ご迷惑なら諦めます…」
「ああ、ダメっていって
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