魔法先生ネギま!
0350話
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うにして俺もまたくじ引きをする。取り出したくじに書かれていたのはHの文字。即ち。
「Hブロックか」
「はい、ではHブロックの試合会場へと移動して下さい」
超の手伝いをしている龍宮神社の巫女に促されてHブロックと書かれた試合会場へと移動する。
そうしてHブロックに集まってきたのはまさに有象無象の奴等だった。……いや、外見だけで見ればムキムキの筋肉を付けたりしてる奴もいるのだが、どう見てもその筋肉は実戦では使えなさそうな見せかけにしか見えない。
「ん? どうした坊主。迷子か?」
俺がじっと見ているのに気が付いたのだろう。筋肉の男がそう尋ねてくる。
「いや、参加者だ」
「は? 参加者だと? おいおい、ここは子供の遊び場じゃないぜ。怪我をしないうちにさっさと降参しろよ」
「……そうだな」
まともに相手をするのも馬鹿らしいとばかりに調子を合わせて頷いておく。
そうこうしているうちに残りの人数も集まり始め、A〜Hの8組全ての試合会場の準備が整い、朝倉の言葉が周囲へと響き渡る。
『では、予選開始です!』
「さて、まずは坊主が怪我をしないうちにリタイアさせてやるかな」
先程の男がそう言いながらこちらへと近寄ってくる。その言葉通りに俺を狙っての行動だろう。……こうして言動を見る分には悪い奴じゃなさそうだな。相手の力量を見抜けないのはともかくとして。
「ほれ」
突き出された腕をするりと回避し、潰さないように注意しながら男の手首を掴む。そしてそのまま男の力をコントロールし……
ドゥンッ!
手首を支点として2m近い男が回転し、そのまま床へと叩き付けられた。同時に気を失う男。
一応、床へと叩きつける寸前にある程度は衝撃を殺しているので数時間で目を覚ますだろう。
『おおっとぉっ! B、Eブロックに続きHブロックにも子供の参加者が存在したぁっ! っていうか、あの大男を難なくあしらって気絶させるとか見ていた私でもちょっと信じられないぞ!』
「アクセル君、頑張って!」
朝倉の声に混じって聞こえて来る声援。チラリとそちらへと視線を向けると、あやか達4人に大河内、明石、和泉、そして桜子の姿もあった。佐々木がいないのはネギの応援をしているんだろう。
「おいおいおいおい。今何をしたんだ、この坊主?」
高校生程の男がそう言いながら訝しげに俺へと視線を向ける。……が。
「ぐはっ!」
後ろからこっそり近付いていた柔道着を着た男に絞め技を使われ、あっさりと気を失う。……まぁ、バトルロイヤルなんだから一人だけに対して警戒してないというのは確かに自業自得か。
「けど残念でしたっと」
地面を蹴り、柔道着を着た男の背後へと回り込みその首筋へと手刀を振り下ろす。
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