第4話 跳べ、ダイバンチョウ!炸裂、東京タワーキック!
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は見えていると思えますがねぇ? まぁ、私の勝利に揺るぎはしないのですが】
(にゃろう、負けて溜まるか! 何か、何か方法は無いか!)
番は喧嘩の際に熱くなる傾向が多い。だが、番は他の不良と違う点があった。それは、自分が追い詰められていけばそれだけ、番は返って冷静な判断が行えるようになるのだ。
大抵の不良は追い詰められた場合返って熱くなって回りが見えなくなる事が多い。だが、番は違った。
追い詰められていく程に番の五感が鋭くなり、戦いに特化した状態に変貌するのだ。
そして、その状態に変貌した番はある発見をした。
それは、リフレクト星人の丁度真上部分から空気の抜ける現象を発見したのだ。
【何だアイツ? 頭の天辺から空気が抜けてるぞ】
『聞こえるか番? リフレクト星人の弱点はその空気穴だ』
【バンチョウ?】
『リフレクト鉱石ってのは確かにあらゆる攻撃を跳ね返す事が出来る希少鉱石だ。だが、その反面隙間がないから空気を遮断しちまうんだ。そのせいでリフレクト星人はどれも大抵頭の天辺に無防備な空気穴を持っている。だが、その直径は僅か数ミリ程度しかない』
【数ミリでもあれば充分だ! 後は其処に攻撃を叩き込めば良いって事だな】
光明が見えて来た。リフレクト星人唯一の弱点があったのだ。しかし、その弱点は僅か数ミリ程度しかない。
大降りな攻撃では回りのリフレクト鉱石の作用により跳ね返されてしまうのがオチだ。
となれば木刀ブレードやロケットゲタ、それにメンチビームは使えない。
もっと小さく、それでいて強力な攻撃でなければ駄目だ。となれば打撃戦法しかない。
だが、拳ではあの位置だと威力が落ちる。となれば蹴り、それも上空からの一点集中式の急降下キックでなければ駄目なのだ。
【やるしかねぇな。ぶっつけ本番ってなぁ慣れっこだぜ!】
脚を踏ん張り、大地に立つダイバンチョウ。目の前に聳え立つリフレクト星人を見据える。
かと思った途端、何とダイバンチョウはリフレクト星人目掛けて突進してきたのだ。
地響きを立ててズンズンと迫って来ている。猛烈な勢いでの全力疾走であった。
てっきり体当たりでもするのかと思い、リフレクト星人はその場で陣取り身構える。
だが、それは大きく外れる事となってしまった。なんと、リフレクト星人の丁度まん前までやってきた途端、その場でダイバンチョウがしゃがみ、遥か頭上へとジャンプしたのだ。
遥か高く、高く跳びあがり、その高さは地上から約250メートル近くまで上がったところで、ダイバンチョウの上昇が止まった。
【行くぞ! ぶっつけ本番のぉぉぉ!】
気合を込めて、ダイバンチョウが右足を突き出し、猛スピードで降下してきたのだ。
【必殺! 東京タワーキィィィック!】
何とも余り格好良くないネーミングと共
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