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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第29話 高町家での日常
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り!!どうだった?」
「全く駄目だった………取り敢えず残念賞の菓子だ。なのはに見つかったら怒られるからバレない様にな」
「あっやったー!!」
そう言ってバルトの手渡したお菓子袋を開けるヴィヴィオ。
中にはチョコやグミ、スナック菓子が沢山入っていた。
「ありがとうバルト!!」
「………素直に喜べねえがな」
とそんな話をしながら道場内を見る。
「………速いな」
「そうだよ、最初はヴィヴィオにも分かったんだけど、途中から音しか聞こえなくて飽きてきちゃった………」
そんなヴィヴィオの言葉を聞きながらバルトはその訓練を見ていた。
(実戦訓練か?しかし何だあのスピードは………!?零治の方は精一杯って感じだが、士郎の方はまだ余裕がありそうだ………しかし何者だ士郎は………)
しばらく高速の戦闘が続いたが、ふと、向き合った形で2人の動きがピタリと止まった。
「よし、休憩しようか」
「は、はい………」
両方とも凄い汗をかいているが、零治はその場で座り込んだ。
「おや、バルトさん来てたのかい」
「ああ、全く勝てなかったから帰ってきた。………凄い訓練だった。これほどの流派がこんな管理外世界にあったとはな………」
「まあ剣術だけだよ。魔法みたいに砲撃が出来るわけでも無いからね」
「それと、零治のあのスピードもこの訓練から来てる訳だな」
「あっ、はい………まあ俺の場合、自分のレアスキルで瞬間転移も出来るんですけどね」
そんな会話をしながらバルトは靴を脱いで道場の中へと進む。
「零治変われ。俺も戦ってみたい」
「バルトさん!?」
「………良いのかい?ハッキリ言うと私はスピードだけなら魔導師に負けない自信がある。零治君でもやっとなんだよ?」
「関係ない。無理かどうかは俺が決める」
「………分かった」
真剣な眼差しで言うバルトに折れるような形で士郎さが距離を取った。
「バルトさん、これ………」
「おう、サンキュー」
零治に手渡された木刀を受け取り、片手で担ぐように構える。
「良いのかい、そんな構えで?」
「ああ、始めようぜ」
「では………」
そう言って無言で互いに向かい合う。
「バルト頑張れー!!」
ヴィヴィオの声援に答えられないほど目の前に集中していた。
「それでは………始め!!」
士郎にアイコンタクトでスタートの合図を任された零治。
零治の掛け声と共に、試合が始った………
「なのは、星ちゃん、お客さん引いてきたから先に上がっていいわよ〜」
「は〜い」
「分かりました」
桃子にそう言われ、互いに店の奥へと入っていく2人。
「そうだ星ちゃん、道場に行こうよ」
「そうです
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