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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第29話 高町家での日常
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目覚めるバルト。
先日ヴィヴィオはなのはと一緒に寝ていた。
「まだ6時少し前か………眠くもねえし………仕方ねえ、少し散歩でもしてくるか………」
そう呟いて軽く動ける服装に着替える。
「あっ、おはようございます。早いですね」
「ああ、目が覚めちまってな。………少し散歩してくる」
「道大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫だ」
「そうですか、気を付けて行ってらっしゃい」
朝、既に朝食の準備をしていた桃子に話しかけ、バルトは高町家を出た。
「ふうう………やはりミッドとは空気が多少違うな。文明レベルが低い分澄みきってるのかもしれねえな………うん?」
高町家を出て少し散歩をと思っていたバルトの足が止まる。
「これは………道場か?」
気になって来てみれば高町家の敷地内に道場があった。
「取り敢えず入ってみるか………」
そう呟いたバルトは道場の方へ向かった………
「ほうっ………」
中に入ったバルトは思わず言葉を溢した。
「剣術道場か………」
木刀や竹刀、そして防具と言った剣術道場らしい道具が綺麗に整頓されていた。
「高町家は何かの流派でもあるのか?………にしてはなのはが剣術を使うところなんて見たことねえが………そうだ!せっかくだし久々に………」
そう言ってバルトは腕輪のデバイスを起動させる。
「いくぞ、バルバドス!!」
「はぁ……はぁ……なのは速くなったね」
「相変わらず……お姉ちゃんも体力あるね……」
「当たり前よ、私だってこれでも御神流の剣士なんだから」
そう言って互いに笑顔になるなのはと美由希。
美由希の朝のランニングは日課であり、なのはも知っていたので朝起きて一緒に走っていたのだ。
「よし、それじゃあストレッチしてシャワー浴びようか?」
「うん」
「じゃあせっかくだし広い道場でしようか?」
「うん」
そう言って2人は道場へと向かった………
「あれ?開いてる。お父さんかな?」
そう呟きながら2人は静かに道場へと入っていく。
「あれ?」
「バルトさん?どうしたんだろうこんな朝早く………」
声を掛けようとした瞬間、バルトはバルバドスを展開。銀色の大きな斧が姿を現した。
「大きな斧………」
「綺麗………」
そんな驚く2人をよそにバルトは斧を振るい始める。
それはまるで舞っているかの様には流れる動きだった。銀色に光る斧が朝日を反射し、まるで銀色の閃光が走っているように見えるほど輝いて見えていた。
そしてそれが終わると正面に相手がいるように感じる様な一連の動きを始める。
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