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真剣で覇王に恋しなさい!
第15話
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形となって俺の目に映っていた。
 まるで全身に、赤い龍が巻きついているかのような……

「やはり、お前の正体は……!」

「いくぞ……赤龍招来《ドラゴンインストール》!」

「ぬぅっ!?」

 巨大な赤の気を纏った柳司がいきなり武器を捨てて突っ込んできて、俺はそれにカウンターで合わせて武器を振るった。
 だが間に合わず、超至近距離に入る事を許してしまった。

「やるな柳司! それが貴様の奥の手か!」

「十秒程度だがな!」

「ぬかせ!」

 武器を振るうには適さない距離にいる柳司に膝蹴りを放つ。
 柳司はそれを両腕で防ぎ、それでも威力を殺せずに宙に浮いた。
 だが、俺がそこに追撃をかける前に、奴は懐からU字型のを取り出した。

「なんだそれは!」

「言ったはずだ! 俺は誰も傷つけない!」

 そう言い、予想外の速度で動いた柳司は一瞬で俺の四肢を道路へと束縛した。取り出した道具は、俺を道路に縫い付けるためのものだったらしい。
 なるほど、傷つけたくないとは言っていたが、これが目的だったか。
 だが詰めが甘いな。
 俺を束縛しておけるだけの強度は、この道路にはありはしない!

「先刻承知だ!」

「なに……?」

気門封じ(ドラグーンウェイブ!)!」

 そう言って手で腹を抑えられた途端、全身に重圧がかかる。
 ハッとして見上げた柳司の顔は、いつも通りの笑顔に戻っていた。

「木は土に、土は水に、水は火に、火は金に克つ!!」

 一言一言に込められた力が、束縛された四肢の自由を奪っていく。
 これは……封印技か!

「ここからが俺のオリジナルだ! 森羅・五行封――!」

「な、め、る、なあああああ!」

「何っ!?」

 王を縛るだと!? 封じるだと?!
 そんな事があってたまるか!
 例えお前が眠っている力を引き出したとしても!
 周囲全ての自然エネルギーを使いこなしたとしても!
 この俺の力を超える事はできん!

「はあああああああああああっ!」

「そんな馬鹿な!」

「柳司よ! 俺を常人の尺度で測りきれると思っていたのか!」

 縛り付けられた道路から四肢を右腕を引き剥がし、未だに俺の上に乗っていた柳司の襟首を掴んで道路へと叩き付ける。
 既に奴の体は、赤い気は纏っていなかった。

「ぐ、はっ」

「ふん! こんな安物の金属で俺を縛りおって」

 残りの左腕と両足からU字の金具を引っこ抜き、着衣を払いながらその場に立ち上がる。

「さっきとは立場が逆になったな。まぁ、よくやったと褒めてやろう」

「くそ……」

「じゃあな」

 まだ懲りずに立ち上がろうとする柳司に蹴りを食らわせ、俺はスイへと
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