―決闘は誰の為に―
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と…これは聞いたぜ!」
…驚いた。
三沢の奴、俺からもう話すことが無いじゃないか。
「じゃ、俺から説明はいらないな…って、三沢はどこにいるんだ?」
「ああ、ちょっと用があるって言ってアカデミアに残ったぜ。」
ちょっと用がある…?
嫌な予感が頭をよぎった。
三沢なら、一人で高田の下に行き、デュエルを挑むなんて馬鹿なことはないだろう。
だが、高田から来た場合はどうだ?
みんなを守ろうと、デュエルを受けるのではないか…?
嫌な予感が拭いきれず、速攻でPDAを取り出し、三沢へと電話をかける。
頼む…出てくれ…!
果たして、PDAの向こうから聞こえてきた声は―
「よォ、黒崎遊矢ァ…!」
今、一番聞きたくない声だった。
「高、田…」
「三沢なら、今電話に出れるような状態じゃないからなァ…代わりに俺が出てやったぜ?」
そして、あの耳障りな笑い声が聞こえる。
「三沢を…どうしたッ…!」
「ん?昨日の天上院明日香みたいにしただけだがァ?」
…こいつだけは…!
俺の思考回路が、真っ黒に染まりそうになり、必死に腕を握り締めて耐えた。
今、落ち着きを失っても高田が喜ぶだけだ。
「高田!次は俺様が相手をしてやる!」
万丈目が、俺のPDAをひったくり、高田に向かって叫んだ。
「ァァ?…このやかましいのは、万丈目かァ?良いぜ。相手してやんよ…と、言いたいところだが…アムナエルから、お前と遊城十代とはデュエルすんなって止められてんだよなァ…」
アムナエル。
初めて聞く名前だが、それがセブンスターズ最後の一人なのだろうか。
だが、今は、そんなことはどうでも良かった。
「だったら、俺が相手だ!」
万丈目からPDAをひったくり返し、高田に向けて宣戦布告をする。
高田は、俺の番は次の次、と言っていた。
三沢が敗れた今、次の相手は俺の筈だ。
だが、高田の次の一言は、俺の予想を上回っていた。
「ハッ!お前なんぞより、今はデュエルしたい相手がいるんだよ!」
「…お前、まだ他の奴を巻き込む気か!?」
俺の他に、まだ狙う奴がいると高田は言う。
俺、十代、万丈目を除く七星門の鍵の守護者。
クロノス教諭、明日香、三沢が敗れたため、残りは一人だ。
「俺が次にデュエルする相手は、オベリスク・ブルーのカイザー亮だ。」
カイザー亮。
俺の友人の一人でもあり、デュエルアカデミア最強の男。
だが、一週間ほど前から、何かあったのか休学をしているのだ。
「だが、亮は今…」
休学中だ、と言おうとした時、十代が口を挟んだ。
「遊矢。さっき、カイザーは帰って来てた
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