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真剣で覇王に恋しなさい!
第8話
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いう事なら礼を受けよう」

 そう言われた俺が下げ続けていた頭を上げると、そこには紋白が困った顔で腕を組んでいた。

「どうした?」

「……先輩だと言うのなら、尚更頭を下げるべきではないと我は思うぞ」

「そうなのか?」

「我は一年生だが、普通はそうであろう」

 そういうものなのか。
 今度から気を付けるようにしよう。
 そう思って何度か頷く俺に向かい、更に紋白は言った。

「柳司もちゃんと知識を付け、友達を作るのだぞ」

「それは心配いらない。俺は勉強が好きな方だし、ここの生徒は皆はいい奴だ」

「うむ、そうであろう。では我はそろそろ行くぞ。さらばだ!」

 満足そうに頷いた紋白はその場から去っていった。
 俺もまだまだ学ぶ事が多いようだ。これからも頑張ろう。



「今日は楽しかったね! お友達がいっぱいできちゃった」

「俺もさ。与一も結構話せてたみたいだし、いい事尽くめだ」

 その日の夜、清楚は再び俺の部屋に来訪していた。。
 歓迎会ではお互いに違う人と話したリしていたので、どんな人がいたかを互いに教えあっていた。
 そうして新しくできた友達の事を話すだけで、結構な時間が経過していた。

「あのね、柳司くん」

「どうした?」

「さっきね、ちょっとマープルと話してきたの」


 唐突に切り出した話題に、俺は頭の中で疑問を浮かべながら清楚に先を促す。

「私達の正体の事、柳司くんも気になるでしょ?」

「……気にならないといえば嘘になる」

「うん」

「だが、気にしなくたっていい事だ。義経は義経で、俺達は俺達。自分の思うままにやる事が一番だ、と俺は思う」

 こんな答えじゃ不満か? と、俺自身がかつてマープルに言われた事を思い出しながらそう言ってやった。

「……ううん、そう言うだろうなぁって思ってた」

 くすくす笑いながら清楚はそう言った。
 そしてどこか吹っ切れたような顔で、勢いよくベッドから立ち上がる。

「よし! それじゃあ、また明日ね。おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」

 ふわりと黒髪を靡かせて、清楚は俺の部屋を後にした。
 それを見届け、俺もベッドへと寝転がる。
 明日からは土日だが、三日後にはまた学校だ。
 それに土日の間に町を出歩けば、新しい出会いがあるかもしれない。
 俺はそんな事を思いながら、逸る気持ちを抑えながら目を瞑った。
 今日も、いい夢が見れそうだ。









 しかし、その日の夜。
 俺は悪夢を見た。
 ここ最近は第六感がますます鋭敏に働くようになってきてはいたが、そんな事はどうでもよくなるような、そんな悪夢。
 どうしようもなく恐ろし
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