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真剣で覇王に恋しなさい!
第7話
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。きっと大丈夫だろう。それに、前に見た限りではそういう事に気が回る奴も多そうだった」

「じゃあ、きっと大丈夫だね」

「そうだな」

 就寝前、俺は清楚とそんな話をしていた。
 場所は俺の部屋だ。
 長い付き合いの清楚にとっては、勝手知ったるなんとやらである。

「早く義経にも、今の俺の気持ちを体験してもらいたいな」

「柳司くん、今日は本当に楽しそうだったものね。普段は見せない笑顔も見せちゃってたし」

「……ずっと気になってたんだが、俺はそんなに笑っていたのか?」

「うん。ずーっと楽しそうに笑ってたよ」

 それはそれで変な奴だと思われていそうだな。大丈夫だといいが。

「クラスの女の子たちが写真撮っちゃうくらいだったのに……柳司くんだから仕方ないか」

「どういう意味だ?」

「あはは、内緒だよ」

 俺の問いに、清楚は笑い声を上げてそう応えた。
 そして腰掛けていたソファーから立ち上がると、部屋の出口へと向かっていった。

「それじゃあおやすみ。また明日ね」

「あぁ、おやすみ」

 清楚を見送った後、俺はまっすぐにベッドへと向かった。
 今日はこの気持ちが残っている内に、できるだけ早く眠りにつきたい。そう思ったのだ。
 普段徹夜ばかりしているのだから、今日くらいは。
 そうして俺は、ベッドに入って数分もしないうちに眠りに落ちた。
 今日はいい夢が見られるだろう。



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