第6話
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客の後をついていくように、クリスは腕を振って第2グラウンドから去っていった。
……だんだん体の各所が痛くなってきた。
俺も早く清楚と合流して、家に戻ってシャワーでも浴びよう。
その後、住居である極東支部に戻り、廊下を歩いている時の事だ。
「ねぇ、柳司くん」
「なんだ?」
「ちょっと怖い顔してるけど、大丈夫?」
「何!? まずい、平常心平常心……」
体に感じる痛みのせいで悪人顔に影響が出ていたようで、清楚を怖がらせてしまった。
そうして焦る俺を心配したのか、清楚が近づいて手を伸ばしてくる。
その手が触れたのは、俺の左肩だ。
「いづっ!?」
「えっ……怪我したの!?」
「いやまぁ、明日になれば自然と――」
「何言ってるの! 早く手当てしないと!」
「うおっと」
予想外の力で怪我をしていない右腕を引かれ、俺は転びそうになりながら清楚の後について歩き始めた。
そこまで大したものではなく、たぶん体中にちょっとした痣ができてるくらいだと思うが、清楚に心配をかけてしまったのは事実だ。
今日この後はずっと清楚に看病という名目で見張られることになるかもしれないが……それもまたよしだろう。
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