第3話
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これくらいの方がむしろ馴染むかもな」
「そうなの?」
「たぶんな」
2−Sの教室を覗いてみると、特徴的な奴が何人もいるし。
と、そんな俺達がいつまで経っても教室内に入ってこないことに痺れを切らしたのか、義経が教室の入り口付近まで駆け寄ってきた。
「二人とも、そんな所にいないで入ってきてくれ! 義経に新しい友ができたんだ!」
喜色満面な義経にそう言われ、俺はどうしようかと清楚の顔色を伺った。
俺の方はちょっと義経たちの様子を見たら清楚と一緒に学内探索でもしようと思っていたのだが、どうやら清楚の方は義経の新しい友人に興味津々なようだ。
一人で学内探索をしても仕方が無い。それはまたの機会にしておこう。
俺と清楚がSクラスの教室内に入ると、教室に残っていた生徒から一斉に視線が向けられた。
いい加減その反応に慣れ始めていた俺は、気にしないで義経の新しい友人とやらを観察する事にした。どうせ俺の悪人顔と清楚の容姿を見比べて驚愕しているだけだ。そんなものは気にするだけ無駄だろう。
とりあえず、俺達はFクラスから挨拶にきたという彼らに対して互いに自己紹介をする事になった。
「俺は赤戸柳司だ。よろしく」
「はじめまして、葉桜清楚です。これからよろしくね」
まず初めに俺と清楚が。
「アタシは川神一子よ! よろしく!」
「自分はクリスティアーネ・フリードリヒという。クリスと呼んでくれ」
「ども、椎名京です」
続いて、結構腕が立ちそうな女子生徒の三人。
ポニーテールが印象的で元気な犬みたいな奴が川神一子。
真面目そうで義経みたいな奴がクリスティアーネ・フリードリヒ。
そしてあまりこっちに興味がなさそうなのが椎名京。
「島津岳人です! よろしく清楚先輩!」
「僕は師岡卓也です。よろしく」
次に清楚の方を見てなんか危ない感じになってた男子生徒の二人。
やたら暑苦しそうでよく鍛えられた身体をしているのが島津岳人。
それとは逆に、内向的で大人しそうな印象を受けるのが師岡卓也。
「俺は直江大和です。よろしく、清楚先輩に赤戸先輩」
そして最後に、直江大和という如何にも知恵が回りそうな男子生徒が自己紹介を済ませて一通りの紹介が終わった。
やはり予想通りというか。濃い面子が多い。
Fクラスの面々という事だが、同じ学年ならば義経たちとも触れ合う機会が多いはずだ。きっと義経たちの良い友人になってくれる事だろう。
「私達には聞いてくれないんですか?」
「僕はもう済ませたよー?」
「おや、そうなんですか?」
褐色眼鏡の男子生徒がなにかを言っていたが、これでここにきた当初の目的は達成した。
義経たちの様子もちゃん
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