第1章
旧校舎のディアボロス
第31話 コイツを殴らせて下さい!
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えんだよッ!?」
『Boost《ブースト》!!』
「大した物ねぇ。下級悪魔の分際でそこまで頑張ったのは誉めてあげる」
「ぐっ!?」
俺は足の力が抜けて尻餅をついてしまう!
「……力が……っ!?」
「でも、それが限界ね。下級悪魔程度ならもうとうに死んでもおかしくないのに、意外に頑丈ねぇ?」
「……はぁ……はぁ……はぁ……神様……じゃダメか、やっぱ……悪魔だから魔王か?いるよなきっと、魔王……。……俺も一応悪魔なんで、頼み聞いてもらえますかね?」
「何ブツブツ言ってるの?あまりの痛さに壊れちゃったぁ!」
俺は立ち上がる為に足に力を入れる。
「……頼みます。あとは何も要らないですから……」
そして、俺は立ち上がる。
「ッ!?そんな!?嘘よ!」
「だから……こいつを……一発殴らせて下さいッ!!」
「立ち上がれる筈がない!?身体中を光が内側から焦がしているのよ!?光を緩和する能力を持たない下級悪魔が耐えられるはず……」
「……ああ、痛ぇよ。超痛ぇ……今にも……意識がどっかに飛んでっちまいそうだよ!?でも……そんなのどうでも良いくれぇ、テメェがムカつくんだよォォォッ!!」
その瞬間、籠手の形が変わり…。
『Explosion!!』
その音声と共にとてつもない力が俺の中に流込んできた!
「この波動は中級、いえそれ以上のッ!?あ、あり得ないわ!その神器は、ただの『|龍の手《トゥワイス・クリティカル』がどうして!?」
俺はレイナーレを睨み付ける!
「ッ!?う、う、嘘よッ!」
レイナーレは光の槍を投げ付けてくるが、俺はそれを籠手で弾き飛ばす!
「イ、イヤッ!?」
レイナーレは飛んで逃げようとするが、俺は一気に近付き腕を掴む!
「っ!?」
「逃がすかバカッ!」
「私は!?私は至高の…」
「吹っ飛べ!クソ天使ィィィッ!!」
ドガァァァッ!
「がああぁぁあああああぁぁぁあああああっ!?!?!?」
ガシャァァァンッ!
レイナーレは言葉通りに吹っ飛び、ステンドグラスを突き破っていった。
「……ハァ……ハァ……ハァ……ざまあみろ……!ぐッ!?」
俺は力尽きて倒れようとするが、誰かに肩を抱かれた。
見ると明日夏であった。
「……明日夏……」
「お疲れ」
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