暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第1章
旧校舎のディアボロス
第31話 コイツを殴らせて下さい!
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て、これは素晴らしい贈り物だわ。これで私の堕天使としての地位は磐石に。ああ、偉大なるアザゼル様、シェムハザ様、お二人の力になれるの」

 ……ふざけるなよ……!

「……知るかよ……!」

 ……そんな理由でアーシアを……!

「……堕天使とか悪魔とか……そんなもん、この子には関係無かったんだ……!」
神器(セイクリッド・ギア)を宿した選ばれた者……これは宿命よ」
「何が宿命だ!静かに暮らす事だって出来たはずだ!」
「それは無理」
「何がッ!?」
神器(セイクリッド・ギア)は人間にとって部に余る存在。どんなに素晴らしい力であろうと異質な物は恐れられ、そして爪弾きにされるわ」

 俺の脳裏にアーシアの言葉が過る。

『悪魔も治療出来てしまう力を持つような者は異教徒だと』
『私、友達が居ないですから……』

 ただアーシアは友達が欲しかっただけなのに……!

「仕方ないわ。それが人間と言う生き物だもの。こんな素敵な力なのにねえ」
「でも俺は……俺はアーシアの友達だ!友達としてアーシアを守ろうとした!」
「でも死んじゃったじゃない!アハハ!その子死んでるのよ。守るとか守らないとかじゃないの。貴方は守れなかったの!あの時も!そして今も!」
「……分かってるよ……だから許せねえんだ……!……お前も……そして俺も!全部許せねえんだ!」

 俺の脳裏に部長の言葉が過る。

『想いなさい。神器(セイクリッド・ギア)は想いの力で動き出すの。その想いが強ければ強い程、必ずそれに応えてくれるわ」

 ……部長……。

「返せよ!アーシアを返せよぉぉぉッ!!」

Dragon(ドラゴン) booster(ブースター)!!』

 その音声と共に籠手から力が流込んできた!

「ッ!?」
「うあああぁぁあああああああッ!!!!」

 そのままレイナーレに殴り掛かるが、飛んで避けられる!

「だから言ったでしょう。一の力が二になっても私には敵わないって」

Boost(ブースト)!!』

「ウアアアァァアアアアアァァァアアアアアッ!!!!!!」

 構わず俺は殴り掛かるがやはり飛んでかわされる!

「へえぇ、少しは力が増した」
「ぐッ!?」
「フッ!」

 グサッ!

「がっ!?」

 俺の両足に光の槍を投げ付けられ、槍は俺の足を貫く!
 俺は槍を抜こうと掴むが、掴んだところから手が焼かれる!

「光は悪魔にとって猛毒。触れるだけでたちまち身を焦がす。その激痛は悪魔にとって最も耐えがたいのよ。貴方の様な下級悪魔では…」
「それがどうした!こんなもん、アーシアの苦しみに比べたらぁぁぁッ!?」

 俺は強引に槍を引き抜く!

「どうって事ね
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ