第1章
旧校舎のディアボロス
第31話 コイツを殴らせて下さい!
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て、これは素晴らしい贈り物だわ。これで私の堕天使としての地位は磐石に。ああ、偉大なるアザゼル様、シェムハザ様、お二人の力になれるの」
……ふざけるなよ……!
「……知るかよ……!」
……そんな理由でアーシアを……!
「……堕天使とか悪魔とか……そんなもん、この子には関係無かったんだ……!」
「神器を宿した選ばれた者……これは宿命よ」
「何が宿命だ!静かに暮らす事だって出来たはずだ!」
「それは無理」
「何がッ!?」
「神器は人間にとって部に余る存在。どんなに素晴らしい力であろうと異質な物は恐れられ、そして爪弾きにされるわ」
俺の脳裏にアーシアの言葉が過る。
『悪魔も治療出来てしまう力を持つような者は異教徒だと』
『私、友達が居ないですから……』
ただアーシアは友達が欲しかっただけなのに……!
「仕方ないわ。それが人間と言う生き物だもの。こんな素敵な力なのにねえ」
「でも俺は……俺はアーシアの友達だ!友達としてアーシアを守ろうとした!」
「でも死んじゃったじゃない!アハハ!その子死んでるのよ。守るとか守らないとかじゃないの。貴方は守れなかったの!あの時も!そして今も!」
「……分かってるよ……だから許せねえんだ……!……お前も……そして俺も!全部許せねえんだ!」
俺の脳裏に部長の言葉が過る。
『想いなさい。神器は想いの力で動き出すの。その想いが強ければ強い程、必ずそれに応えてくれるわ」
……部長……。
「返せよ!アーシアを返せよぉぉぉッ!!」
『Dragon booster!!』
その音声と共に籠手から力が流込んできた!
「ッ!?」
「うあああぁぁあああああああッ!!!!」
そのままレイナーレに殴り掛かるが、飛んで避けられる!
「だから言ったでしょう。一の力が二になっても私には敵わないって」
『Boost!!』
「ウアアアァァアアアアアァァァアアアアアッ!!!!!!」
構わず俺は殴り掛かるがやはり飛んでかわされる!
「へえぇ、少しは力が増した」
「ぐッ!?」
「フッ!」
グサッ!
「がっ!?」
俺の両足に光の槍を投げ付けられ、槍は俺の足を貫く!
俺は槍を抜こうと掴むが、掴んだところから手が焼かれる!
「光は悪魔にとって猛毒。触れるだけでたちまち身を焦がす。その激痛は悪魔にとって最も耐えがたいのよ。貴方の様な下級悪魔では…」
「それがどうした!こんなもん、アーシアの苦しみに比べたらぁぁぁッ!?」
俺は強引に槍を引き抜く!
「どうって事ね
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